フレデリックはサンドイッチをつまむか
哲学者フレデリックは考える。
それは生産性からかけ離れている行為である。
何も生み出さず、ひたすら考え続けるフレデリックだったが、社会からのけものにされる。
働かざる者食うべからず。
そうか、食うべからず、か、とフレデリックは働き口を探す。
けれども、哲学者である。
いちいち気になることが世の中には多すぎる。
探そうとするけれども、起こることが気になりまた考え出す。
腹が減る、が仕方ない。
フレデリックを見た優しい人がサンドイッチを恵んでくれる。
ありがとう、とも言わずフレデ