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すだち飯

すだちがメインである。

すだちがメインで、そこにかかっている具材は、あくまでも脇役である。とは言え、ビジュアル的にはそちらの方がメインと考えても差し支えない。
欠かせないものは、茗荷、しらす、そして海苔である。この3つを欠かさなければ、他は何でもよろしい。大根おろしをのせでもいいし、ネギをちらしても良い。とにかく茗荷しらす海苔は欠かさず用意しておく、それですだち飯は成立する。

最大のポイントとしては、食べる直前にすだちを絞ることである。
なお、塩味としてはやや物足りない。確かにしらすは塩分を含んでいるが、そこにもう一つ、白い飯がぐんぐん進むような仕掛けをしておかなければ、巣立ち飯として成立しない。
ここでは、醤油を利用しましょう。

日本人はもっと醤油の素晴らしさを誇るべきです。
この何の変哲もない琥珀色の液体が、日本食をその質を水準を切り上げている、ことにそろそろ気づいた方が良い。ほとんど醤油によって日本食は成り立っているのではないかと私は思うほどである。その醤油と白いご飯、しらす茗荷のり、これが合わせればもうそれだけで何もいらない。

しかし、今回のメインはあくまでもすだち。それらを脇役に仕立て上げるほどの旋律な香りと酸味それをご飯に加えるわけです。すだち飯と銘打っているだけに、しっかりと存在感をアピールしてくるすだち、これをご馳走として、日常に彩りを添えてくれるものとして、もっと取り入れるべきであります。

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