『ヨドバシ』と西新宿の再開発事業✎𓈒𓂂𓏸南方シン
「ヨドバシ」と聞けば思い浮かべるのは、
おそらく「ヨドバシカメラ」
どんな社名にもたいてい由来があったりしますが、ではこの「ヨドバシ」とはどこから来たのでしょうか。
もうご存じの方も多いかもしれませんが、この名の由来は創業の地である「淀橋区」から来ています。
淀橋区は1947年まで東京に存在していた区で、いまの西新宿のあたりがその中心地となっていました。
その後四谷区、牛込区と合併し今の「新宿区」となり、高度成長期の高層ビル群建設ラッシュを経て、西新宿は大発展を遂げます。
幼い頃からこの西新宿の高層ビルを見て育ってきた自分にとっては、やはり新宿という街には特別な思い入れがあります。
とくに三角ビルでお馴染みの「住友ビルディング」には憧れのようなものがあり、若い頃はその構想からビル完成までを記録したビデオを何度も見たりしました(マニアック💦)。
住友ビルは1965年に廃止となった「淀橋浄水場」跡に建てられたものです。
淀橋浄水場は1898年の通水以来この地(当時の西新宿あたり)を支え続けた施設のうちの一つです。
淀橋に人の流れを生み出した施設には、「専売局」のたばこ工場の存在もありました。
工員の方たちの通勤により「新宿駅」の乗降客数は何倍にも増えたとされています。
「専売局たばこ工場」は戦前の1937年に移転することとなり、敷地は膨大であったため長らく未利用の土地などもありましたが、その後様々な施設や公園・ビルなどの敷地として利用されていくこととなります。
西新宿の原点は、大きくは「淀橋浄水場」と「専売局淀橋工場」のふたつの施設にあると言えます。
この施設跡を利用した、日本の高度成長期における西新宿の大発展だった訳ですが(ヨドバシカメラを含め)、近年街の再整備や再開発という事業においては西新宿は他の行政区や南新宿にも後れを取っていました。
もちろんその必要性は何年も前から、そしてさまざまな視点からもうったえられてきました。
ちょっと長くなりますが、東京都都市整備局の「西新宿地区再整備方針(令和5年3月)」を抜粋しておきます。(めんどくさい人はとばしてね)
日本の経済成長にながらく貢献し、そしてなんといっても「東京都庁」を置く西新宿、新宿駅の西口方面ご利用の方はご存じかと思いますが、いよいよその再整備事業に本格的に着手し始めました。
新宿駅構内の西口通路も壁だらけでややカオスな状態となっています。
久しぶりに行くと迷うこともあるかと思うので、待ち合わせには早めの準備をおすすめします。
壁だらけなのは小田急百貨店の解体によるものです。
解体事業は大成建設が行い(これも一大プロジェクト)、その後の開発事業は小田急電鉄・東京メトロ、そして東急不動産が共同で行う予定です。
2029年には48階建てのビルが出来上がるとのことで、やはり西新宿の久しぶりの大事業となりそうですね。
新宿という街の移り変わりを
今後も写真に収めていきたいと思います。
✎𓈒𓂂𓏸南方シン
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