半隠遁日記(6月)

     (日記シリーズです)

半隠遁人という中途半端な私は、なにかを生み出す芸術家でも、生産者でもありません。

組織の中の部品です。

でも、サラリーマンという形態のこんな私でも、定期的にサラリーを頂いており、街では消費者として風を切って歩いておるのです。

消費者の私は結構威張っています。

会計を待たされたとき
雑談に興じる店員を見たとき
汚い食器や、コップを目にしたとき
小汚ない部屋に案内されたとき
あまり美味しくなかったとき

心が揺れます。
怒りまではいかないが、こう思います。
「社員教育がなってない」
「勤務中はピシッとしないと」
「おもてなしがなってないなあ」

社会の構成員はしっかりしていないと、自分がサービスを受けるときにイヤな思いをすることになる。。

これが、警察、消防、病院みたいなエッセンシャルワーカーの沢山いる職場の中で、ユルユルの対応をされた日には………………
自分のことは棚に上げて、烈火の如く怒り狂うかもしれません。

人間は、相互に拘束しあって、社会という虚構を回しているといえます。

今は、こう考えるようになりました。

サラリーマンも立派な仕事。
社会の歯車として、組織の歯車として、
一応役立ってるからサラリーをもらえている。
年金をもらえるまで勤めるのも男の美学ではないのか。

辞めるのはいつでもできる。

自分がサービスを受ける側、消費者である場合には、完璧なサービスを相手に求めてしまう。

いつも思考は堂々巡りだ。振り出しにもどってしまうのだが、どちらも真理。

仕事をいい塩梅にやりたい自分
他人からのサービスを過剰に求める自分

どちらもホントの自分なのだ。

日中は本気でバリバリ仕事して
夜と休日はしっかり休む

今の程程の生活も四年目に。
残業バリバリのかつての自分のほうが社会的な価値は高いのかもしれないが、

程程の人生のほうが、自由時間を確保できていることだけは確かだ。

他人と比較しない人生も、報酬と名誉は得られないが、なかなかどうして、居心地は良い。

【浮かせた時間】
 コロナ騒ぎが落ち着いたので、職場の暑気払いが復活した。どうしようかとも思ったが、出てみることにした。

なぜなら、欠席する人が2、3人しかいないと幹事に聞いたからだ。

周りに合わせたからではない。
意外と皆、飲みたいのではないか と
思ったからだ。

なので、浮かせた時間は、今月はゼロカウントである。

【決意の達成状況】

選手ではなく、球拾い的にチームを支える裏方に徹する決意をして、3ヶ月が経った。
再雇用の元管理職さんは、どうやらかつて管理職に選ばれただけのことはあって、段々事務処理スピードが上がってきている。辻褄を会わせてきている。
代りにやっていた仕事を振れるようになりつつある。良かった。

やはり、40年以上働いてきたサラリーマンには、それなりの根性が備わっているみたいだ。

支援残業は10時間。まだ、サービス残業ではないのでやむを得ないものとしたい。

まだ残業時間の「あしきり」はないのですが、去年より消化ペースが早いので、7月は残業を減らさないと、年度後半がサービス残業地獄と化してしまうので。くわばらくわばら。

【来月への課題】
縁の下の力持ちとして、引き続き7月も淡々と働きます。とにかくどんなに気が乗らなくても出勤だけはする。席に座りさえすればなんとかなるのだ。

【働いて得たもの】
いわゆる典型的なサラリーマンの究極的なメリットを知ってますか?
それは、ボーナスという制度の恩恵を受けられることです。

この制度はなかなか強力なニンジンです。また12月にももらえるのです。

【吐き出し中】
(愚痴、後悔の類い)
人事異動の季節から3ヶ月が過ぎ、出世が遅れた者が他人から比較される機会は激減します。

他人の眼があまり気にならなくなる。良いことだ。

吐き出したい愚痴類は、今取り組んでいる仕事への不安に変わります。

縁の下の力持ち君、がんばって。

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