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想定外の方法で中受算数の問題を解く中高一貫校生
子どもの受験に伴走して以来、中学受験算数の問題のハマり、時々、有名中の過去問を考えたりしています。
今年、ある難関私立中入試(算数)で出た損益算の問題がありました。
次のような問題でした。
【問題】
原価50円の菓子を1500個仕入れ、4割の利益を見込んで定価をつけて販売したところ、6割が定価で売れ、4割が売れ残ったので割り引いて全て売ったら予定の86%の利益となった。定価から何%割り引いて販売したか。
よくある損益算で、それほど解き方に迷う問題ではないと思いました。
50円の4割の利益なので、20円。
予定の利益は、20×1500=30000(円)
その86%は、30000×0.86=25800(円)
定価で900個売った分の利益は、20×900=18000(円)
だから、割り引いて売った分の利益は、両者の差を取って、7800(円)
1個当たりの利益は、7800を600で割って、13(円)
つまり、原価50なので割引した菓子の売値は63円になります。
これが定価(70円)の何%の割り引きになっているか計算すればok!
計算のステップは少し面倒ですが、1つ1つ積み上げていくとできます。
そんなことをやっていると、中高一貫校生がどんな問題か聞いてきたので問題を説明すると、少し考えて、「10%引きじゃないの」と言います。
オイオイ、暗算できるレベルの問題に見えないけど…。
「どうやったの?」
「利益が予定の86%、つまり14%分が値引きによるものだよね?」
「そうだけど」
「だから、原価を100、利益を40とすると、14を140で割って1割引きになるよ」
「そんな…。何なのそれ?そんな方法で何で答えが出るの?全くわからない。」
「なんて説明したらいいか…。この問題ではたまたま、4割の利益と4割の売れ残りが同じだったからこの方法でいけるんだけど…。」
「わからないな。この問題の原価50円とか、1500個仕入れたとか全然使ってないじゃん」
「うん。この問題を解くには要らない情報だね。」
え、そうだったの?
今だに、何で上の考え方で答えが出るのか、よくわかりません。
たまたま正解できただけなのか…。謎すぎる。
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