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小学校低学年のうちに意識して伸ばすとよい「3つの力」

低学年のうちから親が意識して伸ばす工夫をするとよい「3つの力」があるという、都内進学塾代表の富永雄輔氏のの主張に共感するところがありましたので、紹介します。

富永氏は、「男の子の学力の伸ばし方」「ひとりっ子の学力の伸ばし方」などの著書もある、中学受験指導の専門家です。

それは、①計算力アップ、②図形センス磨き、③没頭体験だといいます。

【 計算力アップ 】

最も重視すべきは、「計算ドリル」。

しかも、何ケタもあるような計算ではなく、1ケタの計算

算数全般において、この1ケタ計算こそが最重要ポイントだといいます。

氏の言葉を引用します。

「複雑な分数や小数の四則計算も筆算も、答えを導きだす際に、1ケタの小さな計算を一つひとつ積み重ねていきます。…(中略)…最終的な答えを出すまでにかなり大きな差になります。高学年になって慌てずにすむよう、低学年のうちに、1ケタの簡単な計算を一定量こなしておくべきです」

計算力については当NOTEで取り上げたところでした。

そういえば、算数が得意だった我が家の算数小僧も、たまに引き算の繰り下がりで間違えていたことを思い出しました…。

確かに一番重要かも…。

【 図形センス磨き 】

「例えば立方体の展開図を問われた時、立方体を見ただけで展開図がパッと見える子がいます。立方体が頭の中で組み立てられるわけですが、これはテクニックではなくセンスによるもの。このセンスは、数多くの“立体遊び”に触れることで養われます」

立体遊びとは、折り紙に始まり、レゴブロックを代表とするブロックや、立体パズルなど、工夫しながら何かを組み立てる遊び。

「例えばブロックでお城を作るにあたり、まずどういうお城にするのか、頭の中で描きますよね。そして次の段階でどうするか、左右対称にするにはどうすべきか、一生懸命考えます。これがすごく頭を使うとともに、上から見る視野、横から見る視野、裏側から見る視野も養われていくのです」

「偏差値の高い中高一貫校では、折り紙部が作るものとレゴ部が作る作品が秀逸だと評判なのも、折り紙やブロック遊びが算数力につながるっている証といえます」

確かに、息子は幼児の頃から積み木とレゴ、タングラムが大好きでした…。

【 没頭体験 】

「4年生以降になると覚えないといけないことも増える上、中学受験をする子は受験対策や大量の宿題に追われます。工作でも折り紙でも、読書でも何でもいい。時間のある低学年のうちに、何かに没頭させて集中力や思考力を養っておくといいでしょう」

本人が黙々と取り組んでいる最中に親が答えを教える“横やり”は、タブー。

没頭している最中に「食事の時間よ」「お風呂に入りなさい」などと声かけして中断させるのも、場合によっては“横やり”になる。

「集中ゾーンに入った経験をたくさん積んでいる子は、その力が勉強に転換されたら成績は間違いなく伸びます。好きなことへの集中力をMAXまで上げておけば、いざ嫌なことに出会った時でもその半分くらいは出せる。だからこそ“絶対集中力”を高める経験を積んでほしいのです」

いずれの点も激しく同意です。


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