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美術館を巡る

30代前半に友人とイギリスとフランスの旅をしました。
もう30年以上も前のこと。

空港でピックアップしてもらい、宿泊先は決まっていてあとはフリーのプランです。

この友人との関わりは、他の友人に話すと、えっーと驚かれます。
旅行中1日は、お互い1人で行きたいところに行くのです。

他の友人はせっかく2人で行ってるのに、と言われますが、たとえともに1週間ほど一緒の部屋で過ごせる仲の友人でも、好みは違うわけでアートでも引っかかる作品はそれぞれ違います。
ゆっくりその空間でたたずみたい、という場所は違いますから。

ルーブル美術館は到底1日では鑑賞しきれません。
建物自体もアートそのもの。
上を見上げると本当の彫刻のように描かれた装飾絵画。
壁に作品として展示されていなくても楽しみがたくさんあります。

小柄なわたしはルーブル美術館のチケット売り場でスタッフに"adult"と言っても、何回も聞き返され、挙句"passport"と言われる始末。
パスポートとわたしの顔を見ながら、年齢を確認すると、
!!!!と目が出ちゃうよ!というくらい驚かれます。 
もしかしたら、スタッフの方とあまり変わらない年齢だったのかもしれません。

ため息が出る空間にしばし。浸る。

わたしは、彫刻を展示している空間が好きです。

そして、決まって友人から言われること。
金の装飾が展示されているエリアで
「目がギラッと光るよね」と。


そんな海外の美術館におとらない美しい美術館館。
それは目黒にある東京都庭園美術館です。

こじんまりとしていますが、ゆったりと過ごせる空間。

建物のエントランスに磨りガラスに装飾された作品。
アールデコ時代のアーティスト、
ルナ・ラリック。

建物そのものも
デザインの玉手箱です。
階段の手すりに至るまで。

そして、1922年に東京国立近代美術館で開催された
「ルネラリック展」
アールデコの世界で、装飾デザイナーとして
ガラス工芸の代表者として活躍しました。
今も彼の名前を冠したブランドがあります。

ガラスだけでなく、天然石を使った美しい作品り
写真集を時折、眺めては目を癒しています。



香坂 秋

東京都庭園美術館サイト

現在はフィンランドのデザイン展開催しています。
是非行きたい。

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