見出し画像

三田弾正一族

多摩川上流、青梅から奥多摩あたりまでを中心支配地とした中世以降戦国時代までの地方豪族。三田氏は一説によれば、平将門の子孫を自称していたとされる。

居城を勝沼城という。
現在の鉄道公園があるあたりの東の山。その鬼門にあたる寺が、ツツジの季節に賑わう塩船観音。

ゆかりのお寺は近在に今も残る。

三田氏の旗を残していた寺もあるのです。
青梅市郷土資料館で展示されたことがあった。あいにく観るチャンスを逸しました。

海禅寺が菩提寺となっている。

その裏山に当たる辛垣山。
城は高き嶺の頂にある。健脚でも、かなりしんどい。

関東支配をめざす北条氏にとって、上杉派の豪族は御し得ぬ場合は討伐も止むなし。滝山城主・北条氏照により三田の城は攻め滅ぼされた。

この無名な地方豪族を描いた連載小説「梅の花の咲く処」は、平成15年4月から翌3月までの一年間、西多摩新聞にて連載されたもの。新聞連載としては、夢酔デビュー作品である。
連載中は方々の声援を頂いたが、完結するとパタリと止まり寂しい想いをした。作品は本にならないと忘れ去られるものだなと、このとき身をもって学んだ。

なぜ、三田弾正?

まだ、申し上げられませぬ……!