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多謝 あとがきは笹目いく子先生です☆

早い方は、もうお手元に「梅の花の咲く処」が届いたことと思います。
2月講演のことがなければ、正直なところ、20年も前の作品をいまさら単行本にしようとは思いもしませんでした。渋る背中を押していただいた西多摩新聞社に、まずは感謝。御礼申し上げます。

丁度、本紙でも社の方がテーマをお取り上げされてましたし、タイムリーでした。物事が動くときは、様々な歯車が面白いように合致して、同じ方向へと、ドッと流れ出していく。

noteユーザーで「梅の花の咲く処」を求められた方の99%の皆様が注目されるのは、「調べかき鳴らせ」の刊行を今か今かと待ちわびる笹目いく子先生ファンだと思います。正直、ご多忙と思われる中、図々しくも「あとがき」をお願いしてお受けいただけるとは思いもしませんでした。
あらためて御礼申し上げます。

三田弾正を検証するべく各地から参集した武者たちも、「梅の花の咲く処」を手にされてます

20年前の、恐いもの知らずで不遜な文章を読み返しながら、こういう勢いは忘れちゃいけないなとも思いました。あらたに書き下ろした作品「梅かほる闇路」の時代背景を描くにあたり、意識した作家さんは多いのです。
長尾景春の堂々ぶりは、伊東潤先生の「叛鬼」をどうしてもイメージしてしまう。伊勢宗瑞のしたたかさは司馬遼太郎先生の「箱根の坂」がどうしても引き摺られてしまう。今川家の優美さは永井路子先生の「姫の戦国」を拭えない。オリジナルでなんとか主張できるのは、三浦一族滅亡後の末が里見氏に身を寄せて、自書の世界をなんとかリスペクトできる程度、せいぜいなのであります。
急遽の企画からここまで突き進めたのは、大勢の皆様の知恵と工夫と英断と応援と叱咤の賜物。感謝は両の腕から抱えきれずにこぼれて、慌てて拾い集めるほどのこと。
多謝。
この言葉をお借りして、読者の皆様にどのような印象や感想を提供できたものか、それだけが楽しみで仕方がありません。

まだ在庫が残っていたらいいですね。

笹目先生のあとがきの感想込みで、ぜひ読後のヒトコトを賜りたく存じます