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腑に落ちるNG支援

被災した場所に支援する、もっとも最良の選択肢は
現金 です。
食材は地方自治体や国が確保してくれる。不足している物資は世間に情報として流れる。あくまでも善意だけで、不足の品が国内外から支援の申し出される。このルーティーンを支える原資として、税金以外のものとして支援が誕生する。
用途を、その場の判断で決められて変幻自在。ありがたや現金

しかし、現地にいつ届くかわからない状況下での物資支援。
ことに食材は腐らせる失態に繋がる。
今回の令和6年能登半島地震も、支援で送られた賞味期限切れの食材が多かったという。消費じゃなく賞味で、まだ食える。そういう理屈ではない。どの被災地の、どんな環境の、どういう年齢層の方が、安心して口に入れられるのか……。賞味期限切れても大丈夫というのは、その個人の主観での責任問題で、仮に具合を悪くしても医療体制は脆弱、腹を下せばトイレの支障もある。
被災地は、平時の環境ではない。

そして、支援することを
控えたい
物資がある。

公益財団法人「日本図書館協会」(JLA)は「緊急支援物資などで、被災地、特に避難所に直接、本を送ることはやめましょう」と呼びかけている。日本図書館協会が一般を対象にこうした呼びかけをするのは、今回が初めてのこと。
過去に阪神・淡路大震災や東日本大震災でも、被災地に本が送られてきた。
しかし。
① 置き場所に困った
② 読書ニーズのミスマッチ
③ そのため泣く泣く廃棄せざるをえない
そういうケースも生じたのだという。

その地域で、未来永劫書籍のない世界が続くわけではない。まずは優先順位として、命に直結することから、支援が必要とされます。
どんなに辛くても、サブカル文化はちゃんと蘇る。

たしかに、平素、家でいちばん重量のある家具を問われれば
書棚!
と答えます。本は手軽で、徒党を組めば重量でかさばる暮らしのパートナーです。

その部分に善意の押し付けはNGですね。


それよりも。
自衛隊の皆様の御苦労を、どこかで当然と考えていませんか?
あの尽力なくして命は救えない。仕事だから、命令だから、当然なんて思わないで欲しい。命を削って命を救う。真似の出来ない凄い仕事を、公には一切不服もなく黙々と行っておられる。もっと感謝したい。
しかし装備品が極寒に耐えきれぬこともある。
こういう後方支援こそ、きちんとしなきゃいけないと思いませんか……決定権のある国の方!