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間違いだらけのダイエット11 体験から自分の性質を知る【後編】

さて、お菓子を食べる量を減らそうとした私が結局無理だということがわかりあきらめてしまいました。
その後ずっと毎日1袋以上食べる生活が続いていたのですが、
たまたま学校帰りにお菓子を買おうとした時に、ちょっと買うのをやめてみようかなと思い、買わずに帰りました。
ほんのちょっとした出来心みたいな感じだったんですけどね。

その夜はお菓子がないので口がさみしい。
でもわざわざそのためだけに買いに行くのも面倒くさいのでその日は諦めました。
40年も前の話なので、当時はコンビニというのもあまりなかった時代なんです。


「なければ結局我慢しちゃうんだぁ」というのがその時の私の感想でした。
たとえ自分のことでも経験してみないとわからないんですね。


次の日の帰りにも買わずに帰ったら、やっぱりわざわざ買いに行くのは面倒なので結局我慢できちゃうんです。
面倒くさい方が勝ってしまう私の特性に初めて気づいた経験でした。


そんなことを10日くらい続けたらお菓子を食べたいとも思わなくなってしまったんです。
お菓子というのが頭をよぎらなくなるんですね。
お菓子を食べようという発想がもうなくなってしまう。
習慣って恐ろしいですね(笑)


そこで当時自分の感覚を分析してみました。

 ①ずっと毎日夜はお菓子を食べていた。
⇒②「夜になるとお菓子を食べる」という習慣ができる
⇒③その時間になるとお菓子を食べたいというイメージがわく
⇒④「やめよう」と思へば思うほど「食べたい」という欲求が強くなる
 (我慢をすればするほどお菓子を我慢していることに意識がいってしまい、お菓子を食べたいというイメージが強くなってしまう)
⇒⑤葛藤の末、結局食べてしまう

ここで一度は断念してお菓子を我慢するのをやめました。


ところが目の前にお菓子がないと

⇒④買いに行こうかと思うがそのためだけに買いに行くのは面倒と思う
⇒⑤「まぁいいや」ということになる。
⇒⑥10日も食べない日が続くと、食べないことが習慣になる
⇒⑦食べたいというイメージ自体がわかなくなる

ということなんでしょうね。


私の場合、
1,買わないことは簡単にできた
2,買いに行くのは面倒くさかった

この二つの特性が成功につながったのだと思う。


この経験は私にとっては結構重要な経験だったんです。
自分はこのくらいのことはできるだろうと思っていることが、実際にやってみると、何回やってみてもできなかったわけです。
頭で考えることは実際にやってみて検証しないとわからないということを知ったんです。
自分が思っているほど自分のことをわかっていないということがわかったんですね。

面白いもので、最初に失敗したときには「たまたま気が緩んで失敗しただけ」と思ってしまうんですね。
ところが次にやってみるとやっぱり失敗する。
そんなことを何度か繰り返すと「私はダメな奴だ」という気になっちゃいます。
そしてやる気をなくしてしまうんです。

今思うとそんな自分を頑張ってきたなぁと思えるんですけどね。
時間はかかったけど、まじめに取り組んできたなぁと。
そうやって自分の扱い方を一つひとつ学んできたんだよなぁ。

「できない」ことと「ダメなやつ」とはまったくの別問題。

「できない」ことは早く「できない」ということに気づいた方がいい。
そうしないと対策が立てられないから。
「ダメなやつ」と思っても思わなくても何も変わらないのだから。

「できない」ことがイヤならできるようになる方法を探すしかない。
結果的にどうしてもできないのならあきらめる方がいい。
そんなところに労力をさくのがもったいないですよね。
できないことで自分が困るのなら、できなくても困らない方法を探すという方法もあるわけですから。
その方がはるかに現実的。

勉強しなければと思いながら勉強ができないときも同じような感じ。
やらなければならないけどやる気にならないというのはだいたいそんな感じですよね。


どうすればできるのかは、実際にいろんなことをやってみるのが一番!頭の中でできると考えていることはそれほどあてにならないものですよ。


なので、数回やってみてダメだったことは同じ方法をトライするよりも別な方法を試してみた方が手っ取り早いと今は考えるようにしています。

ダイエットに挑戦するときにも同じことが言えるんです。
何度か試してみてダメだったものはきっと次もダメだろうと考えた方がいい。
同じことを試してみるよりも、「この方法が無理だとしたらどんな方法なら自分はできるのだろうか」と考えた方が成功する確率は間違いなく高くなりますよ。

そうやっていろんなことを試してみると、自分が思っていた自分の性質と実際の自分の性質とはだいぶ違うということがわかってくる。
そうやって実際の結果、つまり事実や経験から自分の性質を判断するということが客観的に自分を見るということに繋がる、と私は思っています。


ダイエットに限らず、これが私の教訓になっています。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日も笑顔あふれる一日をお過ごしください。

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