見出し画像

凍結肩ってな〜に〜?

みなさん、こんにちは!
今日も1日仕事、学校お疲れ様でした。
みなさんの貴重な時間をいただいて読んでくださる方にはいつも恩返しをしたいと思っております。
図々しいのは承知なのですが、♡をクリックしていただけると嬉しく思います。
ぜひ、押してください。

本題に戻っていきます。
今回のテーマは凍結肩です。
凍結肩?なにそれ?医療従事者ならわかると思いますが。。。
NHKなどでも放送されているので知っている方もいるかも。。。

凍結肩で悩んでいる方はたくさんおられます。
そこで私が1人でも自分自身の状態を把握して治療に専念してほしいのでこの記事を書こうと思いました。
前半は一般の方向けです。
後半は医師、理学療法士などの医療従事者の方向けです。
私なりにまとめた上でなにが問題なのか?画像診断は可能なのか?を深掘りたいと思います。


凍結肩とは

肩が痛くて腕が上がらない症状のことを、一般に「五十肩」と呼びますが、実は、五十肩というのは、正確な病名ではありません。
明らかなきっかけがないのに肩の動き(可動域)に制限があり、痛みがある症状は、正しくは「凍結肩」と呼ばれる病気です。
世界的な病名は「フローズン・ショルダー」で、これを直訳して凍結肩と呼ばれます。
関節が凍結したかのように硬くなり、動きにくくなることから、そのように名付けられたと考えられます。

凍結肩と間違えやすい病態

40〜50代頃に発症しやすい主な肩関節周りの病気の中で、一番多いとされているのが凍結肩です。
人口の2〜5%が発症すると報告されています。1)
凍結肩と間違われやすいものとして、けん板断裂石灰性けん炎変形性肩関節症などがあります。
これらの病気は重複して起こることもあります。
医師であっても、問診や触診だけではこれらの病気の判別は難しく、画像診断をしないと分からない場合もしばしばあります。

1)Lorbach o,et al.J Shoulder Elbow Surg.2010;2:172-9

凍結肩の診断

凍結肩と診断するには、石灰性けん炎などではないことをX線検査で確認するとともに、肩の可動域を確認します。
凍結肩の典型的な可動域制限は、
「上下の屈曲が100度未満、前腕だけを水平に前に出して外側に回す(下垂位外旋)角度が10度未満、帯を結ぶように後ろに手を回す動作(結滞)が第5腰椎未満(ベルトの位置より下)」2)とされています。

2)Itoi E,et al.Arthroscopy.2016;32:1402-14

凍結肩の病期

凍結肩の進行は3つの時期に分かれています。最初は「炎症期」といって強い痛みを伴う時期です。
夜寝ている時に痛みが起こり、睡眠障害を起こす事があります。炎症が落ち着いて痛みが軽くなる時期が「拘縮期」です。
痛みは軽くなっているものの、肩が固まって動かしにくくなります。
炎症期と拘縮期に適切な治療を続けることで、動きも改善されて「回復期」となります。
それぞれの時期で適切な治療をしていれば、早ければ2〜3か月で改善が期待できますが、治療をしなかったり間違った対処をしていると1年以上続くことも多いので注意が必要です。

凍結肩の治療

炎症期、拘縮期、回復期でそれぞれ適切な治療法があります。
痛みが強い炎症期は、痛みをやわらげるために薬で治療をすることが大切です。
薬を使いたくないからと痛みを我慢すると、肩の周囲の筋肉が痛みに反応して縮み、痛みの悪循環を引き起こしてしまいます。
主な薬としては消炎鎮痛薬のNSAIDsを使いますが、痛みが非常に強いときは、もっと強い鎮痛薬を用いることもあります。
また、ステロイドの内服や肩にステロイドを注入する治療を行うこともあります。ただし、ステロイドは一時的に血糖値を上昇させる作用があるので、糖尿病の方が使う場合には注意が必要です。
拘縮期は、固まった関節を動かすことが効果的なので、運動やストレッチを行いますが、関節の動きをよくするために、ヒアルロン酸の関節内注入を行うこともあります。
回復期は、関節が動かしやすくなっていく時期ですが、完全によくなるまで運動を続けていただきます。

ここから先は

524字 / 6画像
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートお願いします🙇 活動費として使わせていただきます。