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じきはら式☆ベストハンドレッド2023(後編)

↓↓前編はこちら↓↓

では、後編、2023アーカイブコンテンツベスト50いってみましょう!


第50位 (ゲーム) 『Loop Hero』 (2021、Devolver Digital)

正直面白さがわからなかった。なにかファーミング系のカードRPGなんだろうけど。グラフィックがFF2な感じが良さげではあるのだけど。なにか目標というか物語というのがあれば良かったかなと。


第49位 (アニメ) 『輪るピングドラム』 (2011、幾原邦彦)

正直、なにがなんだかわからなかった。なんとなく家族の何か、因果とか、あの日起きてしまった事について…感じました。


第48位 (ゲーム) 『East Ward』 (2021、Chucklefish)

ゼルダ系ジブリ風美麗ドットアドベンチャー。どこへいけばいいのかわからなくてプレイを続けるのが難しかった。


第47位 (映画) 『土』 (1939、内田吐夢)

土着系が好きなぼくには中々面白かったのだけど。フィルムの状態が悪すぎて、ほとんど何言っているか分からなかった。まあなんとなくは感じれた。見ておかないとな〜映画リストに入っていたので見ておいた映画。日本に残る清貧思想というものの何か。


第46位 (映画) 『竜とそばかすの姫』(2021、細田守)

細田守のメタバースと現実が云々かんぬん系。なんか最後親がしゃしゃり出て来て、ぶっ壊した感じがした。映像は綺麗。


第45位 (お店) カードショップマナ北見店

北海道北見市唯一のTCG専門店。コモン系のストレージがしっかりあるのが素晴らしい。遊戯王ブームが来ているので定期的に訪れたい。


第44位 (YouTube) 『カミナリの記録映像』 (2021〜)

デビッド・ワイズが出演しているし、実質レア社チャンネルな感じが面白い。ほぼ同世代で実家のような安心感的な感じ。


第43位 (映画) 『パラサイト/半地下の家族』 (2019、ポン・ジュノ)

映画『アンダーグラウンド』(エミール・クストリッツァ監督)を思い出しました。エログロナンセンス、風刺系の映画。最後、なんかお父さんが映画都合で暴走しちゃって、呆気に取られてしまった。なにかを見逃しているのかも。


第42位 (映画) 『13F』 (2000、ジョセフ・ラスナック)

マトリックス的な認知の世界の物語。アサシンクリードヴァルハラを思い出すような、世界の端、メタ演出はめちゃカッコよかった。


第41位 (マンガ) 『藤本タツキ短編集17−21』 (2021、藤本タツキ)

資本主義の成れ果て、慣れ果ての物語『庭には二羽ニワトリがいた』が面白かった。


第40位 (YouTube) 『にゃんこスターYouTubeチャンネル』 (2020〜)

アンゴラ村長ファンなのに今まで見ていなかった。アンゴラ村長のもにょっとした感じが好き。


第39位 (アニメ) 『SPYxFAMILY』 (2022〜)

あぁスパイファミリーってシットコムだったのか…というぼくの中の発見。奥さまは魔女とかワンダビジョンみたいなやつ。クレヨンしんちゃんのようにファミリーアニメの常連になるのかどうかが気になる。


第38位 (マンガ) 『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』 (1986〜1987、高野文子)

すっごい絵が動いている感じがして、鳥山明っぽいなあと思った。フィルムノワールのようなスパイ映画のような、自由奔放な少女の感覚がレトロな感じがして楽しかった。


第37位 (アニメ) 『機動戦士Zガンダム』 (1985〜1986、富野由悠季)

恋愛ドラマのような昼ドラのようなガンダム。戦争、恋愛というものの幻想性について警戒的なぼくはあまり得意ではないガンダムだった。


第36位 (映画) 『サスペリア』 (1977、ダリオ・アルジェント)

グロテスクホラーの開祖という事で見てみた。見たことはないけどパゾリーニ感があるのかもしれない。テンプレというかパターンを知るのに良かった。エログロ、アングラ、強迫観念。ヒッチコックのツール化。


第35位 (映画) 『ケロッグ博士』 (1994、アラン・パーカー)

行き過ぎた健康思想の結果、どんどん不健康になっていく、逆説的映画。美術がセットが高級感あってすごい。最高級な下品な映画。


第34位 (YouTube) 『「ポケモンたちとの甘い冬」』

「ポケモンたちとのキャンプ旅」シリーズも良いぞ。


第33位 (映画) 『地下鉄のザジ』 (1960、ルイ・マル)

色々なものに影響を与えていそうだなと思った映画。高野文子とか、ちびまる子ちゃんとか。自由奔放な少女。


第32位 (映画) 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』 (2021、アンディ・サーキス)

初ヴェノムシリーズ。ヴェノムがヤンデレ的で可愛かった。タイトルに反して、意外と可愛らしい映画で良かった。


第31位 (アニメ) 『ぼっち・ざ・ろっく!』 (2022)

きらら系ほぼはじめて。萌えキャラの掛け合い、漫才、コントそんな感じかなと思いました。ちなみに好きなキャラは廣井きくりです!やるときゃやるよ〜、のカッコよさ。


第30位 (マンガ) 『絶対安全剃刀』 (1982、高野文子)

高野文子のマンガを読んでいると、腹のあたりがグッと縮こまるような感覚になる。内臓感覚で感じてしまう。どんどん読むのが怖くなるんだけど、どうしてもめくりたくなってしまう。北国のなにか陰湿な閉鎖的な内省的な、なんかそういうマンガ。こういうアート系な高野文子も良いのだけど『黄色い本』のような感じがちょうど良い感じがする。


第29位 (映画) 『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』 (2021、ジェームズ・ガン)

最後めっちゃ感動。ダメダメなやつらが、ひとりひとり自分の出来ることをやって、世界を救っちゃうのがめっちゃ良い。


第28位 (ゲーム) 『Gorogoa』 (2017、Annapurna Interactive)

うわぁ不思議〜なパズルゲーム。ピースを組み合わせて物語がどんどん展開していくのが非常に気持ち良い。iPhoneやiPadとの相性が非常良いと思った。


第27位 (映画) 『台風クラブ』 (1985、相米慎二)

青春、思春期、台風=モラトリアムの終わり。かつて存在した日本の資本主義的成長物語。平成に生まれたぼくは成長出来なかった。


第26位 (ドラマ) 『岸辺露伴は動かない』 (2020〜2022、NHK)

前半のスピード、リズムで最後までやってほしかった。後半は市川崑の金田一耕助っぽすぎた。母親はそういう金田一的でも面白いとのことでした。


第25位 (映画) 『コワすぎ!』シリーズ (2012〜)

今年(2023)からオカルトにゆるくハマっている。まずはコワすぎ!かなと思って、好きな配信者さんのウォッチパーティにお邪魔して見始めている。最初は乗れなくてとまどったけど、スキージャンプペアでモキュメンタリー慣れしていたので、ドンと来い!と面白がれた。


第24位 (映画) 『欲望という名の電車』 (1951、エリア・カザン)

沢尻エリカがやると聞いて。今っぽく言えばトー横的な物語。老いる恐怖、生への強迫観念。何かエリア・カザンの強迫観念めいたものが出ているような気がする。


第23位 (グルメ) 別海のあんこ

田舎のグルメは田舎らしくあったほうがいいのではと思っているので、この別海のあんこは、非常に豆っぽく良かった。道東は豆がうまいという信頼感(ぼくは十勝納豆が好き)があるので、道東の豆を色々と食べていきたい。


第22位 (映画) 『Love Letter』 (1995、岩井俊二)

初、岩井俊二。ロマンティック、誤配の物語。図書館、耳をすませば、君の名は。わたしは誰。どうにでも解釈出来るロマンティシズムの危険性も感じた。


第21位 (映画) 『DUNE 砂の惑星』 (2021、ドゥニ・ヴィルヌーブ)

スケールがすげぇ。ティモシー・シャラメとゼンデイヤがカッコいい。広い砂漠とデカいワーム。とにかくデケェ。父親、家系、自分探し、男性的SFの古典感がすごい。


第20位 (映画) 『赤い河』 (1948、ハワード・ホークス)

みんな狂っている。男たちが銃を捨て去ると期待しながら見ていたけど、最後の最後にやっぱり銃に頼っていた、これがこの映画の限界、男というものの限界だった。そしてヌーヴェルバーグが『赤い河』を自己批判的に継承していく。


第19位 (マンガ) 『宮本から君へ』 (1990〜1994、新井英樹)

バブル時代を日進月歩、いや本当に進んでいるのだろうか、成長とはなんなんだろうか…強風吹き荒れる世界を進む宮本を見ていると、こんなぼくでも生きていても良いのだ、生き抜いて良いのだと思ってくる。


第18位 (映画) 『ザ・スパイダースの大騒動』 (1968、森永健次郎)

そういうことか〜と色々とぼく的に納得感がある。男性アイドルがなんでコントするのかとか、ホモソーシャル的な消費について。


第17位 (映画) 『モガディシュ 脱出までの14日間』 (2021、リュ・スワン)

希望、平和についての物語。夢物語のようで現実のようで。映画の可能性、物語の可能性のダイナミックさが良かった。政治的になりすぎず、めっちゃエンタメで、フレンチ・コネクションのようなカーアクションが凄い。


第16位 (映画) 『ラブ&ポップ』 (1998、庵野秀明)

色々と懐かしい。今で言うトー横的な感じ。ただトー横には説教じじいがいないのかもしれない。


第15位 (マンガ) 『ねじ式』 (1968、つげ義春)

なんだこれは。ホラーのような少女マンガのような、モノクロ映画のような、摩訶不思議な旅行記マンガ。若干背伸びして読んでいますけども。


第14位 (映画) 『ザ・エレクトリカルパレーズ』 (2020)

黙契。大掛かりな大喜利、ルールがゆるやかに変わっていく、出来上がっていく。ぼくの知らない芸人さんが出てくると、本当にわけがわからなくなって、何が何だか分からなくなって、リアルなのかフィクションなのかわからなくなって、ちょっと怖くなる。


第13位 (マンガ) 『漫画家残酷物語』 (1967、永島慎二)

この世界は残酷だと知ると安心する。漫画家とはなんなのか、人生とはなんなのか。しんみりと。


第12位 (小説) 『星の王子さま』 (1943、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)

こどもだった自分を探す物語。昔、衛星放送でアニメを再放送していて、大好きだったので、原作をいつか読みたいと思っていた。サンテグジュペリ、何か魔法のような響きだった。


第11位 (ゲーム) 『クアリー 悪夢のサマーキャンプ』 (2022、2K Games)

「死に至らぬ傷は成長の糧となる」という格言を知った。キャラクターの表情筋の表現が凄くて、不気味の谷というか、CGアニメを見ているような気分がして、楽しかった。どういうルートを辿るのか、色々な配信者さんの配信を見るのも面白かった。


第10位 (映画) 『THE FIRST SLAM DUNK』 (2022、井上雄彦)

記憶、継承の映画。壁が薄くて隣から音漏れしていて、集中出来なかった。そんな映画館あるんかい、まあ古いからなあ、隣でやってたのマリオだと思う。この映画、音の演出が凄すぎる、素晴らしいのだから、非常に残念だった。これぞ映画館でみないとダメな感じの映画だった。リバイバル上映とか定期的にしてほしいね。


第9位 (YouTube) 『遊戯王 歴史上のデッキ対戦動画【ヤス&とびろう】』

北海道北見市という土地柄、遊戯王の大会には全く縁がなかったので、当時の雰囲気をなんとなく感じられて良かった。久しぶりに遊戯王ブームが来た。01〜02環境で楽しんでます。


第8位 (映画) 『ミッドサマー』 (2019、アリ・アスター)

明るいけど怖い。異化効果が凄い映画。救われたいという人がいるからこそ、モノは機能する。共犯関係の映画。泣きたいのではなく、泣いている人を見たいのかもしれない。ちいかわ時代の癒し系映画のひとつだと思った。


第7位 (映画) 『JOKER』 (2019、トッド・フィリップス)

ぼくはこの映画を好きだと言いたくない。倫理観がヤバいやつだと、思われたくないから。でもこの映画は素晴らしかった。決して素敵な綺麗な物語ではないんだけど『ダークナイト』が描けなかった、ジョーカーへの憐れみがしっかりと描かれていて、良かった。この映画を見て、気が楽になった。『ミッドサマー』に似た泣いている人、ぴえんを見たいという欲求が、今の時代にはあるのかもしれない。


第6位 (映画) 『風立ちぬ』 (2013、宮崎駿)

夢はすべからく、呪われた夢。全てのものは悪に転用、利用されうる。二重性を引き受ける事が商売をするという事。地震の描写が生きているようで恐ろしかったと同時に美しかった。そう思ってしまうのがアニメーションの恐怖性のような気がした。


第5位 (映画) 『ぐるりのこと。』 (2008、橋口亮輔)

逃げない映画。悪意の連鎖、暴力の連鎖が気付かぬうちに迫ってくる。ラルジャンのようなバタフライエフェクト的な悪の解釈が凄まじい。しかしどうにでも悪として解釈可能世界にも見える。一体悪とはなんなのか、正義とはなんなのか、揺さぶられ続ける映画。ぐるり=周囲のこと、周り、傍観者についての厳しい眼差し。


第4位 (ゲーム) 『7 Days End with You』 (2022)

言葉がわかる度、言い換える度に物語が書き換えられ、読み替えられ、物語は続けられていく。その結果としてゲームで想定されていた物語よりも、ぼく(プレイヤー)ときみ(ゲームクリエイター)で作った物語の方が楽しくて面白かった。プレイヤーとクリエイターが「応答」する事によって物語が組み替えられ、ルールチェンジされ続けるのがすごかった。ちなみにぼくが想像・創造したのは賢者の石で百合カップルが自分たちの子どもを甦らせよう、作ろうとする物語でした。解釈の自由が生み出す世界の面白さと、恐怖の世界として解釈可能な世界にも見えてくる、楽しさと恐怖の表裏一体性。


第3位 (映画) 『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』 (2019、まんきゅう)

この世界はつぎはぎだらけ。オリジナリティの存在を問う、素晴らしい映画。失敗なんてない、つなぎ合わせだらけの世界への温かい眼差し。ぼくもすみっコぐらしな人間、人生なので、素晴らしかった。


第2位 (映画) 『マトリックス』 (1999、ラナ・ウォシャウスキー&リリー・ウォシャウスキー)

ぼくの認知で全てが変わる。今年初めて見たのだけど、ぶっ飛んだね、この映画。映像も素晴らしいのだけど、物の見方を変えれば全ての意味合いは変わってしまう、無限の可能性。全ての物事は良い意味でも悪い意味にも、全ては解釈可能なんだ。そしてその解釈の危険性について自覚を持って、訂正していかねばとも思った。




第1位 (映画) 『5時から7時までのクレオ』 (1962、アニエス・ヴァルダ)


この映画、ぼくの好きなモノで満たされている。内省的でカッコいいヒロイン、ミュージカルのようなミュージカルな錯誤的なシーン、誰かと出会い人形のように扱うものから、おしつけから、大きなものから解放される、喜び自由。ヌーヴェルバーグという映画運動は撮影所という大きな空間、おしつけから解放され、全ての銃を無化することだった。フィルム・ノワールの批判的継承。自己反省、自己批判的継承映画。



編集後記


終わった〜!とりあえずやり終えたぞ!

疲れたけど、なんやかんや楽しかったね。しかし楽しいということはまだまだ気合いが足りないのかもしれないけど。

最初から最後まで読んでくれた方、かいつまみながら読んでくれた方、全ての人にありがとう、そしてお疲れ様でした!

2023年のぼくは、こういう風に生きたのでした…

では、よいお年を!

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