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『傲慢と善良』を読んでみて📙☕


辻村深月さんの小説『傲慢と善良』を私の推しが読んでいてオススメしていたので、前からすごく気になってたし買ってみました!

かなりの大ボリュームで500ページぐらいあるんだって。わたしは読書大好きなので土日の2日間かけて読み切りました(*´︶`)

辻村深月さんの小説を読むのは初めてだったんですけど、すごく読みやすいし感情が揺れ動かされる、長編ドラマみたいな感じで最初から最後まで飽きずに読めたので、とてもいい本に出会えたなーと思いました。

内容は39歳の自営業で社長やってる架さんと、35歳のOL真実さんの婚活から結婚に至るまでの心情を描いた物語。

若い頃からモテていて、彼女がいない期間はないくらいで油断してたら歳をとって、合コンに誘われなくなっちゃって同僚や友達の結婚や出産ラッシュに焦りだした架。

学生時代から進路選択や社会人になってからの就職先も母親に言われるがまま。
親に先回りして助けて貰って、お膳立てしてもらいながらずっと実家暮らししていて、結婚相手さえも母親にあれこれ言われて情けなくなり不安になった30代になった真実。

同世代の読者や、婚活中の人、自立や結婚を考えて不安になってる人、焦ってる人はすごく共感できて心にグサッと刺さるフレーズが多い気がする…だからこそ人気が出てる本なのかなって思った。

わたしも真実と同じように進学先や就職先まで決めてもらい、面接まで同席して貰ったりした上に市の運営する結婚相談所に連れていかれて半ば強引に3名の方に申し込みする形になったりしたので(お見合いもせずにお断りされたので本当によかったけど…:( ;´꒳`;):) なんだか共感しました。

ですが!この本に出てくる真美さんは行動派でコミュ力も高く、容姿もけっして悪い訳ではありませんでした(>_<)

では何故に?というと娘を思い通りにしたい母親に縛られていた善良すぎる子だったから。この物語では、このままではダメだと行動を起こし上京します。そして、婚活マッチングアプリで好みの容姿をしたスペックの高い架さんと出会い交際するんです。

でも婚活アプリで出会った2人は、どこか馴染めずにいてお互いに心の距離を持ったまま結婚を決めきれず2年が経過。
真実は焦りから架を試すような大嘘をついて失踪してしまいます。

そこからいろいろあってーーー


なんかもう、物語の後半戦はいい子ちゃんだった真実が毒親から解放されて 水を得た魚のように自由に行動範囲を広げて人脈を作っていくんです。
実家も、彼氏も、仕事も、一人暮らししてるアパートも一旦全部忘れて離れちゃうんですよ。

この辺の出来すぎた物語は小説らしいフィクションみを感じて、なんだか救われました。
最後までリアルな感じでバットエンドだったらしんどすぎますからね🤣

わたしにはたぶん無理だ( *´꒳`*)
親から離れた時に自由だーって楽しめるほどポジティブじゃないし、世間体のためだとしても結婚にそれほどまでに執着できないから。

子どもだって身体の関係だっていらない。 

ところでこの物語を読んで、どこにでもいる健常者の男女(独身)が自立や結婚で思い悩んでいて結婚も困難でいるのかーって思ってビックリした。

コミュ力も行動力もそれなりにあって、人脈作りや愛想笑いも上手な子が自立や結婚ができないなんて…

どうりで発達障害や精神疾患、知的…持ちの独身男女が同じような自立についての悩みを打ち明けても皆、悩んでますよ〜って軽く返されるわけだ。
論外って思われるくらいのスペックだから
悩むだけ無駄ですよ。その悩みを持てるのは
もっとコミュ力や経済力がある健康的な独身だけです!ってね笑

届きそうもないことで悩んでないで、足元の小さいことから出来るようになりなさいってことなのかな…

掃除とか洗濯とか、簡単なご飯作りとか…
挨拶する時に目を見れるようにするとか…

が、がんばります。
この小説みたいにいかなくても、これを読んだのも何かの縁だから少しずつでも自分の人生を生きれるようになっていきたいなって思いました(*´艸`)

ちなみに今も実家暮らしです。
犬が可愛いです。

土日を読書にあてられるぐらい暇人です。
友達いません(*꒦ິ³꒦ີ)

ほしい!

以上!

















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