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【映画感想】ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ


皆さまこんにちは。
今回は、友人宅で拝見した映画『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』の感想について書こうと思います。
一部うろ覚えな箇所がございますが、ネタバレは避けられないと思うので、ご注意くださいませ。


1.一言でいうと、どんな話?

 戦争が絶えず人類が滅びかけた世界で、人間の少年リクと、機械の少女シュヴィが、誰も死なせずに戦争を終わらせる物語。

MF文庫Jのライトノベル、『ノーゲーム・ノーライフ』の前日譚です。
TVアニメ化もされています。

2.原作未読、アニメも見てないけど大丈夫?

 大丈夫です。わたくしも原作知識ゼロで視聴しました。
 ライトノベルを読みあさっており、エルフとかドワーフとか不思議現象を「ふーんそうなの」で済ませられる方なら問題なしです。

3.あらすじ

 人間の集落でリーダーを務める少年、リク。他種族がする戦争の中で生き延びる方法を探して各地の遺跡を漁っているが、あまり良い結果は得られていない。それどころか、遺跡から生きて帰るために、仲間を囮にしなければならない日々。
 そんな毎日のなか、リクはとある遺跡でシュヴィと出会う。彼女は見た目こそ10代前半の少女だが、機械の体と高い戦闘能力を持つ機鎧種(エクスマキナ)という種族。
『深刻なエラーを起こした』という理由で機鎧種から追放されており、単独行動中だった。
 シュヴィに「心を教えて欲しい」と頼まれたリクは、彼女を人間だと偽って集落に連れ帰る。
 最初こそシュヴィの知識と戦闘能力目当てで行動を共にしていたリクだが、「心とは何か」を教えるうちに、惹かれるようになる。シュヴィも、リクと過ごす時間を失いたくないと考えるように。
 シュヴィの協力で新しい情報を得たリクは、仲間を守り、戦争を終わらせるために、他種族をだます『ゲーム』を始めると決意する。
 リクとシュヴィ、仲間達の命がけの戦いによって、戦争は終結。
 誰も死なず、ゲームによって全てが決まる世界の始まりだ。
 

4.どんな所がいいの?

・知略を駆使して強者に挑む戦い

 作中では、人間がとてつもなくか弱い存在として描かれています。
 エルフのような魔法も使えず、ドワーフのような技術力もありません。機械の体も無ければ、空も飛べません。
 集落を預かるリクにあるのは、毎日研鑽を続ける意思と、相手の思考の先を読む洞察力、頭脳だけで強者と渡り合う胆力。
 それだけに、うまく策略がはまった時の快感はたまりません。

・不器用な恋のはなし

 集落を率いるリーダーとして、時に冷徹な決断を下してきたリクは、仲間達の前では、苛立ち、苦しみや涙などを見せることが出来ません。
 しかし、部外者であるシュヴィの前では「心を教える」という過程で、否応なしにリク自身の心と向き合う羽目になり、彼女を気遣ったり、彼女に支えられていることを自覚したりするようになるのです。
 冒頭では、まったくもって生気ゼロの目をしていたリクが、瞳に光を取り戻してゆく様は一見の価値ありです。
 シュヴィも、機械の体にはあり得ないはずの心を学ぶ過程で、「他者であるリクのために何かしたい」という『エラー』をいくつもいくつも得て、機鎧種の元へ帰るという本能よりも『エラー』を大切にするようになります。

5.リクの見所

 シュヴィへのプロポーズです。

「同じ道を歩いてくれないか、俺の妻として」

 物語の冒頭で、リクの故郷は機鎧種の攻撃で滅びています。
 そして、それを実行したのは追放される前のシュヴィでした。
 リクはシュヴィとの生活でそれを悟りますが、気持ちは変わりません。
 はぁぁ~、リクさんステキ過ぎます。

 

6.シュヴィの見所

  リクを助けるために、大切な『エラー』を明け渡すシーンです。

「リクが好き。リクと離れたくない。リクから貰ったたくさんのエラー、全部シュヴィだけの物だもん。でも、それをあげるって言ってるの!」

 他種族を騙す『ゲーム』の途中、シュヴィはジブリ―ルという強敵の目にとまり、狙われてしまいます。
『ゲーム』のために、死ぬわけにはいかないのですが、追放されているシュヴィは実力を発揮できません。
 元々機鎧種は群体で行動する種族だからです。最後の手段は群体への復帰要請しかありませんが、復帰するという事は、大切なエラーを全て群体に明け渡し、今までのシュヴィが失われる事を意味します。
 それでも、リクとシュヴィ、2人が決めたゲームのために、実行するんだよなぁ。
 シュヴィ、悲しいよぉ……。
  

7.まとめ

・映画『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』は、少年リクと少女シュヴィが、誰も死なせず戦争を終わらせる物語だよ!
・手に汗握る知略をつくした戦いと、悲しいラブストーリーが魅力だよ!
・ライトノベルを読んでいれば、原作知識なしでも大丈夫だよ!

では、今回の記事は以上です。
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長々とお読み頂きありがとうございました。

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