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敵を作る能力、敵を作らない能力

昔、父から言われた言葉がある。
「お前は敵を作らないけど味方も作らない、(兄)は敵も作るけど味方も作る」
言われたタイミングが反抗期真っ盛りだったがこの言葉は僕の心の内側に何の抵抗を受けることなく溶け込んだ。

誰しも味方はほしい。敵は作りたくない。
ただ真の味方、何があっても寄り添ってくれる人は敵を作る過程にしか生まれないような気がする。

自分に置き換えて誰かの味方になりたいと思う人は、
心底好きな人に限られている。
それはただ一緒にいると楽しいとか、一緒にいると自分に徳がある、
そういったことを一切除外した関係だ。
松本人志が昔、「友達と思う人の嫌なところを10個挙げろ。それで初めて友達や」と言っていた。

完璧な人間はいない、誰しも欠点がある。
ただ人はこの欠点を普段隠す。
完璧な人間、誰にも対応可能な人格を前面にだす。
その方が日常生活ではリスクが少ないからだ。
でも皆わかっているそんな完璧な人はいない。
だから人間関係ではなく利害関係でしか繋がれない。

真の味方をつくるには自分をさらけ出すしかない。
完璧でない鋭利な自分を。
その鋭利さが刃物のように感じる人は敵になる。
つなぎとめるフックのようなものと感じる人は味方になる。

父が言いたかったことは、
真の味方がほしいなら自分(鋭利さ)を持ちなさいということ。
そして敵を作る勇気をもたなければ味方は絶対にできないということ。

ただ僕の天性の敵を作らない特性も今就いている営業という仕事には役にたつ。
鋭利な自分、丸い自分それぞれ上手く使い分けることができれば
より大きな人間になれる気がする。




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