記憶の海

2007.10.17

 

水に触れて
自分のルーツを知る

そんな夢をみた

みんなそれぞれに
それぞれの場所から
膨大な記憶の海にアクセスする

自分はどこからやってきたのか
何をしようとして生まれてきたのか

水は
ありとあらゆるすべての記憶
すべての情報に繋がっていて
水に触れ 水に潜り
たくさんの人生の記憶を辿りながら
わたし達は自分のルーツを探る

プールでも
浴槽でも
海や湖でも

母親の胎内と同じ状態になれるところなら
自分が《此処》と決めさえすれば
いつでも自由にアクセスできる

そうやって
自分のルーツを知り
今回の人生の意味を知る

これは自分が望んだ
自分だけの冒険なんだと
わたし達は意識が目醒め
新たに認識する

自分の人生も
他人の人生も

新しい記憶を担い
新しい経験を担い
新しい情報を担い
新しい繋がりを担う
新しい冒険なんだと

互いの行く道を讃えながら
互いの違いを尊重しながら
みんなイキイキと暮らしてる

そんな夢だった

ルーツを知ろうとして
いざ水に潜ろうとした時

隣りに居た見知らぬ人が
優しく肩をたたいて
笑顔でわたしを送り出してくれた

…水に潜るのは怖い…

だけどそれは
未知からの恐怖ではなく
本当は知っている記憶だから

わたし達のカラダは
殆ど水分で成り立っている

その水が
みんなの記憶を情報として持っていても
不思議ではないのかもしれない

もしかしたら母親の胎内で
わたし達は
人類の記憶や
地球の記憶の海と
いつも離れずに…
繋がっていたのかもしれない

今は遥か遠くに忘れ
蔑ろにしがちな
わたし達の命の出どころ

必要な情報は
すべて自分の中に持っている

自分の意志で呼び起こされ
目醒める時を待ちながら

今はまだ
眠っている………





 

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