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半信半疑はいいぞ

 最近、世の中が慌ただしくなっていますよね。延々と続くコロナしかりウクライナしかり。そうした話題の情報は大なり小なり真偽入り混じったものが、どんな媒体であろうと入ってくるわけです。そうなると特定の個人ないしチャンネルについて行けば間違いないなんて解答は基本的にあり得ないんですよ。けれども情報源まで調べる程暇な現代人は極少数でしょう。そこで今回は半信半疑という言葉を用いて、自力で情報の真偽を確かめる一例をお示しします。

 初めに、半信半疑という言葉の意味ですが、これは文字通り疑ってもいるし信じる気持ちも残っているわけです。要するに迷っている訳でこれを中途半端と見なすこともできるんですが、半信半疑こそ情報を見る上で大事なことだと私は思います。というのは、世間の情報で全ての構成要素が正しいor誤りとなる方がレアケースと考えられるからです。火のないところに煙が立たないと言うようにフェイクニュースだって大抵何かしら火元があったりします。また仮にその情報が誤っていた場合、それが部分的なものなのかそれとも論理の根幹が破綻している情報なのかという見方をすることで情報のどこを見るべきかという視点に行き着きます。

ではそろそろ本題の情報の判別について。               情報を見る上で第一に大切なことは情報の真偽をいきなり決めつけないことです。分からないことに関しては素直に保留とすることで、後に情報が増えた有利な状態で判断ができることになります。

第二に他の情報と併せて考えることです。一つの情報で考慮したところで、一面的な見方にしかなり得ませんが、後にその情報を否定あるいは肯定した情報と突き合わせてみると矛盾なく繋がるかどうか試すことができます。そういった検討を踏まえてその情報が白に近いのか、黒の付近に置くのかを変動させて行く訳です。

第三はあくまで情報はどれだけ集めようとグレーにしかなり得ないということです。どれだけ正しいと思っていても大抵の人間は自分の情報の正しさに命を賭けることは難しい筈です。だったら初めからグレーにしておきましょう。下手に黒、白決めてしまうと後で間違いだったと気づいても誤りを直すのが恥ずかしくなるだけですから。

 今回は半信半疑を用いて情報判別の一例を示させていただきました。読者の方々には世に氾濫する川のような情報に溺れずやっていただけると幸いです。それではここまでお付き合いいただきありがとうございました。


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