見出し画像

豪雪の山里から ~ やくまわりは厄?

こんにちは。ようこそ

さて、「やくまわり」について
「厄」ではなく「役」

田舎に暮らしてみて知る、数々の役まわり
未だに全貌は知らないですが…

実は都会でも色々あるんだとは思うけれど、今まで自治会などとの繋がりは薄くてあまり気にかけたこともありませんでした
(くじ引きでマンションの役員になったことが一度あるだけ)

集落の区長と区長代理、そして集落は5班に分かれているからその各班長というのが地区の「役員」と呼ばれます
一昨年から2年間の任期で、この班長を担っていました
班長の役割としては、地区の行事のだんどりや、春夏秋の道普請(水路掃除)では班内の作業分担の仕切りを任されます
班内のお宅へ月に2回の市報を配ったり、回覧板をまわしたりします
ちょっと大変なのが諸々の集金。区費を徴収したり、県の交通災害共済の案内と集金、赤い羽根共同募金や日赤の募金の回収と、意外と多くの集金があります
自分は、平日も集落内にいるから良いですが、他所へ勤めに出る仕事をしている人だと結構大変かもしれませんね

他には、地区にある除雪組合の代表というのも
3年前から引き継いでやっています
豪雪地ならではですが、お年寄りの家庭などで、自分で門払い(玄関先の除雪)や屋根の雪掘りができない家の除雪を頼まれたり、家の周りに積みあがった雪山をバックホウをつかって片づけたりする組合です
個人から作業の依頼があると、作業のメンバーや日時を調整して自分も作業にあたります
これはボランティアではなく、依頼してきた個人負担もありますが、ある程度は市からの補助金をもとに運営されています

このほか、地区にある役まわりとしては、農業絡みのものが結構あるんだなぁと、ここに来て知りました
行政の補助金に関係するものに、多面的機能の地域資源保全隊、中山間地集落協定といった団体があったり(自分もその委員の一人)、地区として農区長という職、JAがらみで農協総代という職があります

あとは交通安全協会の役員、共聴テレビの役員、地域の弱者を支える民生委員、ご老人宅へお弁当を届ける役など、いずれもボランティアみたい

地区からもう少し大きなくくり(昔の村レベル)では「コミュニティ協議会」という地域振興の組織があって地区ごとに数名の委員を出して色々な行事を企画したりしています。また、消防には自警消防団員もいます

これは大事だなと思える役もあれば、(かつては意味があったんだろうけど)今も必要なの?と思うような役もあります
高齢化が進み、住民の数も減少を続けているので、いつまでも「今までどおり」ではなく、必要最小限の役に絞る再編をすべきという気がします

また、大事な役まわりと思うのに、無償ボランティアで担当者の自己犠牲のうえに仕組みが成り立っているようなものもあります
住民どうしの助け合いと言えば、聞こえは素晴らしいけれど、ボランティアを前提とした仕組みというのも、ちょっと今の感覚には合っていないように思います

まあとにかくたくさんの役割がありますが、先住民はどんどん高齢化で引退を宣言し、若手は極めて少なく、いても地域の集まりには出てこないので、なかなか担い手がいません
担い手がいないので、移住者にもすぐに白羽の矢が立ちがちです
やりたいと手を揚げれば、きっと「どうぞどうぞ」って拍手されるに違いありません
まあ、役についても都会風を吹かせたら、手のひら返しでブーイングの嵐になるとは思いますが

いずれにしても、地方移住して田舎のコミュニティに入るということは、じきにそういう役も降ってくることを覚悟しといた方が良いです

ひょっとしたら週末だけの別荘暮らしとか二拠点生活とかノマド的暮らしであれば、そういう地域のコミュニティの煩わしいところを回避できるのかもしれませんが…

田舎へ移住して長く暮らしたいと考えるなら、そんな美味しいとこ取りみたいな暮らし方じゃなく、(自分が元気なら、無理のない範囲でも良いから)少しは地域の皆さんの役に立つということを、考えても良いのでは?と思います
地域への貢献は、必ずしも役に付くことだけではないんじゃない?との考えもありそうですが、「そういう地方自治の課題が現にあるということは理解しといた方が良いかも」というお話でした

ではでは








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?