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【授業レポ】難しい問題をおもいっきりやりたい!

【授業レポ】では、ringOスクールにおけるサポート事例紹介を通して、教育/学びの在り方について考えていきます。

今回はringOスクールに1年3か月在籍されていたBさんについてのレポート。

*書いてる人の自己紹介
1997年生まれ。
ギフテッド?HSP?ADHD?さまざまな凸凹特性を持つ(詳しくは他記事をご覧ください)。生きづらさの経験について知るために、大学にて社会教育学の分野から学びを深め、現在は、生きづらさを抱えるお子さま向けのメンター家庭教師事業「ringOスクール」を運営。


Bさんについて


小学5年生(入塾当時)のBさんは、
非常にしっかりとした、そして温厚なお子さん。

ストレスをため込んでしまうことがしばしばあったようですが、
通級学級なども利用しながら、
自分のペースで学校に通われているようでした。

そんなBさんは、新しいことを学ぶことが大好きで、
中学受験も検討されていました。
他の塾にも楽しく通われているようでしたが、
塾での「あること」にもやもやとしているようでした。

それは、学習塾にて言われるこんな言葉でした。

「この応用問題は、
解けなくても〇〇中学合格できるから!やらなくていいよ!」


でもBさんは、そういった受験においては不必要とされる応用問題に挑戦したくて。一人で何時間もかけて挑戦しているようでした。


そういったなかで、

・メンター的な存在がほしい
・塾で「やらなくてもいいよ」と言われる応用問題もやりたい!

という2つの理由からringOスクールをご受講いただくこととなりました。


取り組み①:言語化の促進


そんなBさんとの取り組みにおいては、
「解き方を教える」ではなく、「Bさん自身が気づいていく」
ことを大切にしていきました。


そこで中核的に取り組んだのは、「言語化の促進」


すでに「高い計算力」「思考力」を有していたBさん。
一方で、自分がどのように考えを進めたのか、どう進めることが有効なのかその道筋を途中で見失うことがよくあるようでした。


そこでBさんには各問題において「どのように考えたのか」「どのように考えるのが良いと思うか」を先生役として言葉で説明をしてもらいました。

取組みよってBさんは以下のように変化していきました。

====================
<受講当初>
説明を求めると、計算式のみを述べることが多い。
⇒講師「なぜその式になるのか」など根拠を問いかける
====================
<受講から2か月後>
根拠について自ら考え述べることが増えてくる
一方で解ききることが難しい問題もまだ多い
⇒講師「どこでわからなくなったか」「方針の有無」について説明を求める
====================
<受講から4か月後>
どこまで自分が理解できたか、どこからわからないかも含め、問題の全体像を明確に説明が出来るように。
⇒講師とともに、わからなくなった部分から先の方針を検討
====================

結果として、約半年後には、
ほとんどの問題にて言語化をすることが可能となり、

本人の中でも、解答にたどり着くための指針が明確になってきた様子でした。


それに伴って、講師から「ヒント」「助言」をすることも減少し、
1人で効率的に問題を解き進められる時間が増加していきました。


取り組み②:認知特性の把握


また、Bさんと学びについては、解答プロセスを効率化するため、
一緒に認知特性の把握を進めていきました。

たとえば、Bさんにおいて特徴的だったのは、
視覚情報処理の優位性。

・メモを取る
・重要な情報を線を引くなどして強調する

ことによって、思考をより整理できるのでは?
↑の見立てをBさんに伝えたうえ、

本当にそうなのかを様々な取り組みを通して検証していきました。

もちろん一朝一夕にうまくいくわけではありません。

・メモを書きすぎると逆に混乱するなぁ
⇒どうメモを取るのが有効なのかな??

トライ&エラーを繰り返しながら少しずつ調整をかけていきました。


自分で「こうかな?」と予測をたて、実際にやってみる。

そういった経験がBさんの成長につながっていったと考えています。


取り組み③:メンターとして

Bさんに限ったことではありませんが、ringOスクールにおいては
メンターとしての役割も講師がに担っています。

もちろん「なにかを相談して!」と強要することはありませんが、
学びを進める中で、関係性を構築し、
結果として「いつでも何でも相談できる場所」「安心できる場所」になれることを目指しています。

Bさんからも、授業を進める中で少しずつ自身のことについて話をしてくれることが増えていきました。

「今日は過集中がすごくて」

「光がまぶしく感じることが多くて」


もちろん、感覚や考えはひとそれぞれ。
まったく同じではないため、ぴったりばっちりな解決策を提示できる!わけではありませんが、

それぞれの感覚を共有しながら、「どうしたらいいだろう?」と考える時間がなんらか改善を生むこともしばしばです。



取り組みによる変化/考察


結果として、Bさんは志望していた中学校に無事合格することができました!!!(すごい!Bさんの努力の賜物だと思います!!)


受験勉強ってなんのためにするのだろう。

こんな勉強して意味があるのかな。


そう立ち止まってしまうお子さんも多いのではないでしょうか。
(ringOスクールにいらっしゃるお子さんでココに立ち止まっている方たくさん。私もそのひとりでもありました。)


一方、Bさんは、
「受験勉強」にとらわれすぎず、
「学ぶこと」自体を楽しんでいたように感じました。


そんなBさんの「学ぶこと」への推進力に対してサポートできたことをうれしく感じています。



今後のBさんの生活がより楽しいものになること、
Bさんがこれからも主体的に物事を考えられる人であれること
心の底から願っております。


生徒/保護者インタビュー

Bさんとその保護者の方の声を、個人が特定されない部分を抜粋して紹介させていただきます。
もちろん、改善の余地のある部分に対する指摘もいただいております。真摯に受け止めながら、より良いサービス提供につとめてまいります。

(謙虚な気持ちを持ちつつも、、、!でも、こういった↓声をいただけるとうれしさでいっぱいです!!)


Bさん


Bさん保護者さま


メンター家庭教師「ringOスクール」について


*「宣伝かよ!興味ないよ。」って方は以下読みとばしてください、、、!

さて、Nさんをはじめ、多様なお子さんとringOスクールでは学びを深めています。

「自分に合う学びって何だろう?」

「自己理解をふかめたい」

「楽しく学べる形を探したい」

そのような気持ちに寄り添い、ringOスクールは”一緒に”学びについて考えていきます。


 ringOスクールは、日本社会において生きづらさを抱えるお子さまに向けたオンライン個別指導です。「発達障害」「ギフテッド」「不登校」など、カテゴリにこだわらずに学習支援/メンターサポートをいたしております。


詳しくは↓HPをご覧ください。
不明点、疑問等ございましたらHP「お問い合わせ」よりお気軽にご連絡ください♪


どいあやみ。



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