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プーちゃんへ

 豪邸にお住まいのプーちゃんへ!
おはよー、プーちゃん。
今日も暖かいお家で温かい朝ご飯食べて、お湯で顔を洗って、綺麗に洗濯された服へ着替える。
何も不自由なく、安全に暮らす。
 さすがはプーちゃん、欲しいものがケタ外れ。
「隣り街が欲しいっと。」駄々こねて、お付きの者が“はてな顔”してもお構いなしに、「欲しいから、欲しい!」と…! 
 プーちゃんの街は安全で大きな街なのに、いつもプーちゃんは不満げな顔をして何が欲しいの?

プーちゃんは力持ちだから、力の弱いものに嫌な事をさせ、隣り街を壊せと力の弱いものに言い放ち戦わせる。
 プーちゃんは地図を見ながら人を駒にして動かして、楽しいゲームの様に楽しんで…。
 安全な場所で人を駒にするから、痛みすら感じませんよね!

 隣り街の人は大事な人を叩かれたり殺されるから、叩き返し戦う。

 叩き返されたプーちゃんの街の人はケガしたり、死んだりしてもお構いなしに、プーちゃんは続ける。
プーちゃんの街の弱いものには子供や親や友達がいて、悲しみが憎しみへと変化し隣り街へと向かわせる。
 まるで王様気取りのプーちゃんは、ゲームみたいに隣り街を壊して御満悦。
 プーちゃんは、ゆっくりお昼寝中。

 「プーちゃん転んでケガをしたら、血が出て痛いでしょ。」と優しく話しても、血を流した時がないから解らない。

 「プーちゃんのロールプレイングゲームは、いつエンディング?」

「ねー、プーちゃん何が欲しいの?」、「あと、やめてよ!!」と、世界中が思ってる。
 楽しいですか…?
 血を流し戦う人や殺すのを観て…、これはゲームじゃないんだよ…!!

 想像してご覧、愛する人が目の前で殺されるシーンを…。
 ねー、プーちゃん!!

 となりのプーちゃんのおはなし


 ……………………おしまい……………………


 

 


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