典型的な旅行記【散文現代詩】
サンシャインクリームパンはどこへ行ったのですか?
それは太陽植物にしか分からない地軸の傾きです。
太陽植物はよちよちで、維管束が大変柔軟です。カエルの声のその先のバルサミコ酢の香りをバラライカで仕上げてから、ブラシで綺麗に磨きます。よちよちです。ほんとうのヒマワリがペラペラと時間を空間に翻訳しているけれど、三角フラスコが振られるときのような傾斜で笑い合っているため、話しかけやすい、ということもあるのでした。
差し戻しあるいは落とし込みとしてのワオキツネザルはその一部始終を見ながら、ワオキツネザルダンスに耽っています。楷書で踊り、楷書になりつつ、そこに金属音も集まってきます。ワオダンスです。ワオダンスはワオチタニウムです。たかがワオニウム、されどワオニウム。
ワオキツネザルとはワオキツネザルの存在性ではなく、【ワオキツネザル存在そのもの】であり、またその複数形であることを付言しておきます。えりあしから拡がる現存在アドバルーン。
典型的な旅行記は、タチウオのシンセサイザーと並走し、やがて薄い夢の波止場にたどり着きます。
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