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状態って?安心と創造とあれ

心理的安全性の価値について

「心理的安全性」って耳にしたことありますか?
あることがきっかけで人材育成について調べていた時に出てきたキーワードの一つです。
最近体験した「心理的安全性」について振り返ってみると、確かにその価値を感じられる体験がありました。ある時期、ある取り組みについて、心理的な安心が保たれる友人と作業環境を共有することで劇的に作業効率が上がったことがありました。

日々の作業記録から、目標稼動時間が70%から中々稼働率が上がらない状態でした。ところが、ある環境設定をして、この時間はこの作業をすると決めて、集まることにしただけで、90%の稼働率にまで上がったのです。しかも頑張ったという感覚は全くない状態でした。

私はどちらかというと、1人で作業を進めていく傾向が強いタイプで、恥ずかしながら、仕事における他者の存在価値についてちゃんと向き合ったことが無かったのです。

会社員だった頃、次のキャリアシフトの為に、離職の旨を伝えに行った事がありました。「いてくれるだけでもいいから」と引き留めて頂いたのですが、当時は何を言っているんだろう。仕事なんだからそんなはずないじゃん。としか思っておらず、さっぱりわけがわかりませんでした。そんな視点の私が、他者の価値について体験できたのは大きな変化でした。今では環境と他者の大きな価値も体験し、継続への動機づけにもなっています。

何もしなければ、「漠然と、めんどくさそうに」作業をしていたかもしれないと思うと、本当に取り組んでみてよかったです。「漠然とめんどくさい」作業として捉えていると、他の仕事にも生活にも少なからず影響が出ます。

人間はどんなに気にしないふりをしていても、残念ながら自分に嘘はつけないようにできているそうです。そんな「漠然としためんどくささ」は、日々の微々たるストレスとなり重なっていき、なんか落ち着かない、なんか焦る、といった状態を引き起こしやすくなっていくフックとなっていきます。些細なことかもしれませんが、だからこそしっかりとケアしていくことが、効果的なのだと思います。これは実体験を通した大きな発見でした。当たり前だけど、当たり前ではないんだなと。

無茶な要求

最近ではDX/AIスキル全社員必須!なんて謳われちゃっていますが、実際に実務を抱えながら新しいことを身につけることは、とてもエネルギーがいることです。
さらにそのための時間を確保するために、通常より多く働かなければならない環境に陥りやすいです。そんな状況で、さらに実務につながる成果を求められ、さらに新しい価値創造まで求められたら、パンクしてしまいます。困難になるのは、至極当然なのです。

ある知人はエネルギー関連の管理職をされているのですが、DX/AI推奨の流れから、半年で5つの資格を取得することが掲げられていました。
結婚したばかりで、新婚生活もままならず、生活に疲れ始めているとこぼしていました。

またある知人は、20年働いてきたのですが、ITスキルがないと雇用の安定は測れないと言われ、休日返上で学に多くの時間を割いてます。若い頃に手術を必要とする状態で、体力の少ない状態での取り組みは、健康状態の人からはなかなか想像し難い大変さがあったと思います。

これらの状態を知ると、健康的な生活を送るのに適していない環境が働く場では起きやすいんだなと思うのです。もっと寛容に対応できる方法はないのかなと。

私は情報科学の講師をしているので、自然と身についていきました。即物的ではありますが、そこに給与が発生していたからです。なので先行投資をすることで費用対効果が取れる方向性が経験も踏まえて把握できていたのは大きな利点だったかもしれません。

DX/AI推奨スキルの課題の一つに、「ROIが不透明なので取り組めるきっかけが難しい。」と言う課題があります。その課題をクリアにするには、ROIを作り出す工夫が必要になっていきます。そしてその工夫はとても困難な状況のようです。中小企業の約50%が取り組めない状態のようです。ようやく企業としてDXスキルの証明として、バッジという形で表記できる仕組みが出来、一旦収束はつきそうです。業務時間内での資格取得であることを願うばかりですが。

もし、何かを習得したいと思ったら、何かを達成したいと思ったら、自然と身についていけたなら、どれだけ気が楽か。そしてどれだけ安心か。余計なストレスをわざわざ手にする必要はないのです。
環境と状態を整えることは、物事の根幹にあたると思うのです。

価値創造に必要な事とは

さて、先ほど少し触れました、価値創造について。そもそもどうやって人は創造力を生み出し、どうしたら能動的に活動できるのかご存知でしょうか?その仕組みさえわからないのに、全ての人が価値を創造できるはずがありません。たまにできる人がいて、できるなら自分もできるようにならなきゃと思ってしまい、無意識にストレスがかかっていくのです。そんな環境でどうやって成長意欲が湧くのでしょうか?
誰かを負かして安心したい。とか、身につけなきゃいけないから無理やりやる。など、明らかにイライラしてそうじゃありませんか?
そしてそのイライラが上手に解消できる術を持っているのならば、まだいいのですが、たいてい無意識のイライラなので、ケアしきれないのが普通なのです。そうなっていくと益々、あらゆる「したかった」はずの仕事が「ねばならない」作業へと転換していくのです。

ではどうしたら、価値を生み出せるのでしょうか?
価値については、ある2つの方法で対応できます。
いくつかの方法がありますが、そのうちの一つは、現状把握です。そして現状に対する対応力になります。価値観の土台づくりとして、アジャイル運用の振り返りの仕組みを活用することで、対応することが可能です。あなたの新しい、達成パターンを見出せたら、価値を創っていきます。

もう一つはデザイン思考になります。デザイン思考はユーザーや顧客の視点や立場で物事を考える点にあります。CXの視点ですね。これによって価値は社会に役立つ価値共創となっていくのです。

能動性とは?

最近では「コーチング」と言う言葉を耳にすることが多いのではないでしょうか?日本にはなかなかその効果や価値を実感できる機会がないかもしれませんが、おそらく今後、求められる主要なスキルの一つとなっていくと思います。
「コーチング」とは目標達成のための伴走スキルになります。その要素として能動性を活用する側面があります。人は自分からやりたいと思わないとやらないのです。やらされる仕事では、価値を見出せないのです。すでにある目標達成が得意なのはAIなのです。最新のデータは物理的に人体を所有している個人に属しています。そして経験を人間の器官に保存できるのも個人です。そしてそこから価値を生み出すことも、生み出さない事も人間はできるのです。

様々なコーチングスキルがある中、私が提供できるのは、セルフコーチングをベースとした、コーチングスキルになります。まずは自分をどう動かしたらどうなるかを知る方法を得ることが大切です。
そこを踏まえていないと、「コーチング」と言うネーミングだけに頼った、中身のないスキルになってしまいます。さらに、人によっては、自分が相手を変える影響力のある人間なんだ!などと大変不遜で他者への尊重を欠いた、勘違いをした捉え方になってしまう側面があるので、取り扱い注意のスキルだと考えてます。

それを熟知した上で、他者にしかできないコーチングと言うスキルが本来の重要な部分だと思うのです。他者にしかできないコーチングの側面については、科学的にも証明されているいくつかの理論があるのですがここでは長くなるのでやめておきます。

ここまで読んでくださった方ありがとうございます✨


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