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到着後いきなり緊急入院:ロサンゼルス【94/8/20】


1994年8月20日(土)俺たちは、シンガポール航空の飛行機に乗り込み,成田空港からロサンゼルスへと旅たった。

メンバーは高校時代の友達,マサ,ケン,タカ,俺の4人である。

もちろん海外旅行は初体験。頼りはアメリカ留学経験があるマサだけである。俺も含めて他の三人は、英語は全然できない。

ロサンゼルス空港に着くと,いきなりケンが腹痛を訴える。

どうやら腹の痛さと下痢は並じゃないらしい。片言の英語でFIRST AID(空港の医務局)に連れ込むと,そこにいたナイスガイは,「ここじゃだめだ。今手配してやるからちょっと待ってろ」みたいなことをいいやがった。

車に押し込められ近くの病院へ

今度はその病院の医者が「あーこいつは盲腸だ!こいつの腹を切ってもいいかいJAPANESE BOYS」なんて言いだした。俺らが返答に困っていると,「とりあえず救急車に乗れや」と彼は言った。

いきなり救急車に乗せられ、次の病院に連れて行かれた。

今度の病院はなんだかやばい。なにがやばいって雰囲気が怖いのである。患者は黒人ばかりで,俺たちをにらんでいる。結局、ケンは,点滴を打ってもらい退院。(盲腸・・・って話はどこに行った?)

どうやら食中毒にかかったらしく,原因は,アメリカに発つことに向け最後に,と食べた寿司せいだったのようだ。

ケンが,入院しているうちに俺たちは宿を探しにいったのだが,その途中黒人のヤンキーたち約10人くらいに追いかけられ,今まで生きてきて最速と思うような走りで,病院に逃げ帰った。

これがオレの海外初体験の初日の出来事である。なんとヘビーなんだ、、

これから一ヶ月どうなるのだろうと思いながら眠りについた。

ーー 帰国後の追記 ーー

飛行機がLA空港につくなり、ケンの調子が悪くなる
吐き気と下痢である

タカとインフォメーションに行く途中、日本人の男性に話しかけられる。

ことを話すと、通訳をしてくれて、4人で、ファーストエイドに行く

彼の名前は、大森さん(仮名)。
会社の休みでこっちに来ているらしい
ファーストエイドでは何もできず、救急車で病院へ。

ケンは、点滴をして眠っている
病院につくと、医者が「盲腸かもしれないので、腹を切る、手術していいか」と言い出す。

そしてまた他の病院へ。
点滴をして、ケンはとりあえず回復。

ユースホステルの予約をやめて、近くのモーテルへ。

周りは黒人ばかり

その道をあるいてモーテルを確保。

大森さんと3人で飯をくい、また病院へ。

またうすぐらい道を歩いていた時、突然サイレンらしい音がなった。

左前方を見ると、黒人たちが車の周りで「たむろ」している
あとで考えると、サイレンではなく、車の防犯装置の気がする。

「Hey、Men!」と叫び、みんなで近寄ってくる。

大森さんの掛け声「走れ!逃げろ!まっすぐ走るな、銃にあたるぞ!」

で全力ダッシュでそれぞれが病院に向かった。

滑り込みセーフ。

回復したケンを引き取り、帰りはタクシーを使用する。

とりあえずおそろしい1日目は終わる

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