オーストラリアとマレーシア、両国を悩んだ末にオーストラリア留学を選んだ高校1年生と父の決断
“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
今回は、日本の高校1年生の女子生徒さんが海外の高校留学を目指して、オーストラリアの高校とマレーシアのインター校にダブル受験をしたお話しです。
マレーシアのインター校は私たちがエージェントとしてお手伝いさせていただきましたが、結果的にその女子生徒さんはマレーシアではなくオーストラリアの高校への留学を決められました。
今回は、お父様より留学に至る経緯と弊社サポートの感想をお寄せいただきましたので、ご紹介したいと思います。
1. 留学を考えるに至った経緯
1-1. 現在、お嬢様はどんな高校に通われていますか?
幼稚園から大学まである私立の一貫校です。
留学生の受け入れや海外語学研修・留学制度がある学校で、この学校には小学校から通っており、現在高校1年生です。
1-2. 高校1年生になって留学を考え始めたきっかけは?
元々、娘が小学校入学時には、国際バカロレアのPYP(プライマリー・イヤー・プログラム)、高校にはDP(ディプロマ・プログラム)がありました。
将来は高校でIBDPを取って、海外の大学への進学という選択肢を与えてあげられればと思い入学させましたが、途中で高校のIBDPが休止になってしまいました。
また、中国からの留学生を積極的に受け入れ、系列の大学に孔子学院を設置するなど、学校の方針として中国との関わりに重きを置くようになりました。
それにより小学校卒業時に学校を離れる同級生も多くいたのですが、他に良いと思える進学先がなく、そのままエスカレーターで高校まで進学してきたという経緯です。
高校では、日本の大学進学を目指す進学クラスと、留学生もいる外国語・語学研修等が充実した国際クラスが選択でき、娘は後者を選びました。
すると、クラスの半分近くが中国人留学生で、日本語が全くできない生徒も含まれるという状況でした。
中学生の時、4週間のオーストラリアへの語学研修とホームステイを経験した娘は、その頃から英語圏の学校への進学に興味を持つようになりました。
このような経緯から、現在の学校への不満も重なり、海外へ進学先を探すに至りました。
1-3. なぜオーストラリアとマレーシアをダブル受験したのですか?
オーストラリアは、娘が中学時代の留学経験から、真っ先に候補に上がりました。高校生の単身留学が盛んであることも大きな理由です。
さらに他の国も広く候補に入れて留学先を決めるにあたり、必須条件が「英語で授業を行う」、「大学入学資格の取れる学校」、それに加えて次の条件を設定しました。
留学先選定の条件
東京からの直行便と陸路で行ける範囲にある
時差が少ない
差別・偏見が少ない
食事が日本人に合いやすい
治安が良い
自動車以外の交通機関が発達している
留学をすると決めた5月頃から入学時期があまり遅くならない
現在と同じ学年で入学できる
条件の多くを満たす国として、当初はシンガポールのインターナショナルスクールと、オーストラリアの高校を対象にエージェント探しを始めました。
しかし、シンガポールのインター校は授業料と現地滞在費を合わせると完全に予算オーバーでしたので、シンガポールの近くであり、比較的治安もよく、食事も日本人に合うものが多く、物価の安いマレーシアで探そうと決めました。
そこからは、オーストラリアとマレーシアの2つの国で学校探しを進めました。
1-4. マレーシアのインターを受験した感想
今回感じたのが、学校の個性が随分違うということと、エージェントさんが次のことをハッキリと言えない部分があると感じました。
エージェントの歯切れの悪い部分
入学難易度が、ほぼ生徒のレベルと一致している
授業料が、設備の充実度と一致している
この2点の相関は疑いようがないと思いました。
英語で会話ができるようになるという目的だけならどの学校でもいいとは思いますが、結局は日本と同じで、進学を考えたら良い学校が望ましく、それには中学校の成績と英語力が必要という事実は、どのエージェントさんも言葉を濁しているなと感じました。
海外留学、インターナショナルスクールというものに過剰な期待と漠然した憧れを持ったまま学校探しを始めた自分にも、それをよく考えなかったがために迷走した部分がありました。
今回で言うと、学校を探し始める前から少なくともIELTSスコアで「5.5」、できれば「6.0」を取っていれば、受験したクアラルンプールの学校は選択肢に入れなかったし、ジョホールバルのハイエンド2校も目指せたのではないかと思います。
8月に急遽訪問したオーストラリアの高校を見学した感想は、入学難易度が高くない学校は良く言えば多様性のある学校ですが、言い換えればレベルがあまり高くない学校と言えなくもありません。
結果として見学した学校の中で第1希望の学校から合格をもらえたことは、家族とって満足できるものでしたが、もっと効率よく計画を立てて進めることができたのではないかということが反省点です。
1-5. お嬢様の高校留学にどのようなことを期待していますか?
高校生時代の友達は一生の付き合いになることもあるので、たくさん友達を作ってほしいと思っています。
卒業も簡単ではないと思うので、勉強、スポーツ、遊び、すべてにおいて充実した高校留学生活を過ごしてもらいたいと思っています。
1-6. お嬢様はどの国の大学進学を希望していますか?
現時点では、娘は卒業後にサービス関連の仕事に就きたいと希望しているので、ビジネスを学ぶのがよいのではないかと私は勧めています。
将来のキャリアのために有利な学校であれば、日本も含めどの国の大学でも良いと今は考えています。
2. 弊社サポートについての感想
2-1. オーストラリアのエージェントと弊社の違いは?
エージェント費用の違いは、手続をどこまで代行してもらえるかによって違うと感じました。
その点では手取り足取りのフルサービスではない代わりにリーズナブルな料金を設定されている Go for it さんや、希望を細かく聞いてオーストラリアも含めた世界中の英語圏の学校に問い合わせをして、その中から絞り込んで候補を提示し出願も代行してくれるところまでをサービスとしているエージェントさん、という点は大きな違いだったかと思います。
2-2. マレーシアの中で弊社をお選びいただいた理由は?
「多くの学校を知っているかどうか」、「実際に足を運んで学校を見た独自の情報を、良いことばかりでなく書かれているかどうか」、「ホームページやブログが更新されないまま放置されていないか」という点では、Go for it さんが良い印象だったので選びました。
ご自身の体験談を書かれていたのも、大きかったと思います。
2-3. 弊社の良かった点、悪かった点を教えていただけますか?
良かったと思う点は、次のとおりです。
良かった点
どんな問い合わせに対しても速やかにレスポンスをいただけたこと
自分で調べた学校の情報に対してそれを上回る情報で肯定・否定の意見をいただけたこと
エージェント料金がリーズナブルだったこと
すべてのインタビューに同席していただけたこと
一方、悪かったと思う点は次のとおりです。
悪かった点
メールの履歴を必ず残してやり取りしなければならなかったこと
マレーシア完全特化型で、シンガポールの情報が無いこと
希望とは異なる学校を紹介されたこと
改善すべき点があるとすれば、入学難易度と学校(生徒)のレベルが比例する(と思われる)、授業料や滞在費と施設の充実度は比例する、ということをもう少し説明して欲しかったと思います。
2024年9月
T様より
3. 私たちよりコメント
それから学校の選定と出願の準備をして、6月にお嬢様は2つのマレーシアのインター校を受験されました。
マレーシアのインターはカリキュラムのバラエティが豊富ですが、今回は米国式と豪州式のインター校を受験することになりました。
いずれのカリキュラムも、高校1年生からの留学は決して簡単ではありません。
マレーシアでは2つのインター校を受験して、1校は Offer(合格) をいただき、もう1校は Conditional Offer(条件付き合格) をいただきました。
オーストラリアの高校にも並行して出願をされていて、その結果、オーストラリアの高校を選択されることとなりました。
マレーシアのインター校にお迎え出来なかったことは残念ではありますが、お嬢様が希望するオーストラリアの第1志望の高校に見事入学が確定し、私たちも本当に良かったと思っております。
高校生ともなると、高校卒業までの見越した正規留学を考える生徒さんはかなり少ないと思う中、実際に留学に挑戦することはとても勇気がいるものです。
希望するオーストラリアの高校留学のチャンスを勝ち取ったお嬢様には、心よりお祝い申し上げます。
オーストラリアの高校はYear12(高校3年)の最後に出される卒業成績が極めて重要となりますので、きっと勉強もかなり大変だろうと思いますが、最高の環境の中で、思う存分高校生活を楽しんでもらいたいと思っています。
今回、お父様のリサーチ力、サポート力、そして決断力と行動力は、本当に素晴らしいものがありました。
これからもお嬢様のオーストラリア留学生活を日本から見守りながら、充実した時間をご家族の皆様でお過ごしください。
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