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“英語力ゼロ”でもインターに入れるとは、実際どういうことなのか? 学年により異なる Zero English Pupil の受け入れ基準

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今回は、留学を検討するときに学校側が大きな判断材料とする生徒の英語力についてのお話しです。マレーシアのインターナショナルスクールでは、いわゆる「英語力ゼロ」という生徒も受け入れてくれる学校が多いのですが、具体的に「英語力ゼロってどういう状態なのか?」について解説したいと思います。

1. 生活環境としてのマレーシアでの英語

マレーシアにいるマレー人たちは、母国語をマレー語 (Bahasa Melayu) とはしているものの、マレー人以外にもチャイニーズ系の人やインド系の人が多いこと、そして長くイギリスの植民地であった背景から、国民としての共通語は英語とされており、特にビジネスにおいては英語が主流です。

私はマレーシアで就職経験がありますが、マレー語が話せなくて仕事に支障をきたしたという経験はありません。むしろ、マレーシア人がマレーシアの中で有名な企業に就職しようとした場合、英語が話せなければ就職できません。

マレーシアで生活していて、街中や各種手続きをする際に英語が通じないことはほとんどなく、Webサイトを利用する場合も必ずマレー語と英語が併記、もしくは選べるようになっています。

私の経験の中でマレー語を話せなくて困ったと思うことは、コンドミニアムのセキュリティースタッフと込み入った話をする時と、WiFiやエアコン、水道などの工事の人が家に来て、その工事のボスが不在になった時くらいでしょうか。とにかく、滅多に困ることはありません。

ほとんどのマレーシア人は最低2言語を自由に使い分けて生活しているので、これは日本で暮らす日本人には到底敵わない能力です。

マレーシア人の友人の中には、中華系でもインターナショナルスクールを卒業したからマレー語と英語しか話せないという人もいれば、中華系の学校を卒業してマレー語と英語、マンダリン(北京語)を話す人もいるし、家族との会話もすべて英語だから「私の母国語は英語です」という人もいます。

マレーシアの映画館で映画鑑賞するとき、たいていの場合、「英語の音声」とともに「マレー語字幕」+「中国語字幕」が併記されており、字幕が画面の1/3ほどを覆ってしまいます(笑)。

多民族国家を象徴するように多言語が当たり前のマレーシアですが、マレーシアは英語だけで暮らすことに不自由しない国であることは間違いありません。

2. マレーシア人の話す英語のいろいろ

そのアクセントにも、人種によって大きく個性があります。

マレー系の人の話す英語は、カタカナで書いた様なパラパラした音声。
中華系の人の話す英語は、早口でけたたましい。
インド系の人の話す英語は、繋がっていてすごく聞き取りにづらい。

そして、これがチャットでテキストメッセージのやり取りになると、もう完全にファンタジーの世界(笑)。日本人から見れば、恐ろしいほど崩れた英語が日常的に飛び交っています。

史上、最も難解だったのは、いま住んでいる部屋の大家さんの崩し英語です。伝えようとしているメッセージの内容よりも、暗号化された文字の羅列を整理するのに時間がかかる(苦笑)


初見では超難解なマレーシア人の崩れた英語の一例

「Hi, ●●● wish to inform you all D aircon were serviced 2 months ago before you moved in. I have informed my aircon contractor name ●●●. I have given him your handy phone number he will contact you to make an appointment to check it out. Good night.」

「Actually ●●● is fully booked this week only free on next Monday. I told him to try and squeeze in this week to rectify your problem, hopefully on this Thursday. He will call you to make an appointment.」

Please leave it at D guard house I will collect tomorrow. Thank you very much.」


ざっとマレーシアで英語のリアルな世界をお伝えしましたが、日本からマレーシアに留学する時には、上でお話したような現実を懸念する必要はないと思います。

なぜならば、インターナショナルスクールで「before」を「b4」とは教えないし「tomorrow」を「2morrow」とは教えません。英語(English)は、英語を母国語とする先生がしっかり教えるからです。

3. マレーシア訛りの英語をどう捉えるか?

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