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アメリカ育ちの子どもたちと、京都へいく
京都にやってきました。アメリカ育ちの我が子に日本文化のなんたるかをわかりやすく体験してほしくて。
実家からは電車で1時間ちょいです。その電車の中でもシートに座れるや、すぐiPadに飛びつくような有様だけど、京都の古い街並みに触れればなにかを感じるに違いないと信じて。
駅に近い宿
京都を散策するのに、1日だけじゃ物足りないし、もったいない。そう思って、京都駅から徒歩数分のところに宿を取った。着いたのは12時前。まだチェックインできなかったので、荷物だけおろして身軽になって出かけた。
宿が駅に近いって子連れ旅には重要なポイント。ストレスと疲れが減る。
フードコートで昼ごはん
京都タワーの足元にある商業施設「京都タワーサンド」の地下にあるフードコートへ入った。京都っぽいメニューも並んでいて、食べてみることに。
我が家の子どもたちに、なにを食べたいかと聞くと、必ず意見が割れる。そこからどっちの意見を採用するかで争いが起こる。これが何度も続くとうんざりするし、調停と意見集約のプロセスは積み重なると疲れる。なので、それぞれが好きなものを食べられるフードコートは、わたしにとって救世主です。今日もありがとう。
息子は安定のにぎり寿司。毎日寿司を食べてないか?まあいいけど。
娘も安定のうどん。ネギすら拒否して、刻みノリがかかっただけのざるうどんをズルズルと口に運ぶ。どう見ても栄養価が低そう…。夕飯で挽回できるか。
考えてみたら、京都っぽいものはなにも食べてない。
京都駅バスターミナル
清水寺を目指す。京都駅前のバスターミナルで乗り場を確認してむかうと、その乗り場だけずば抜けて長蛇の列ができていた。ほとんど外国人、世界各国からの旅行客でごった返している。「最後尾こちらです」の看板を掲げた係の人までいる。
うそやろ。清水寺の世界における知名度を思い知る。
並ぶのが嫌いなわたしたちはおおいに萎えた。でも、わたしたちだってはるばるアメリカから来ている。負けてなるものか。意を決して並んだ。案の定、一回では乗れず、わたしたちの5人前くらいで切られてしまい、落胆しながら次のバスを待った。5分くらいで次が来た。
清水寺
五条坂でバスを降り、清水寺へ向けて歩き出した。山手に向かってのびる緩やかな坂を上っていく。真っ直ぐの一本道なので、突き当たりにある寺の塔までずっと見渡せるのだけど…
めっちゃ遠い!
1キロはあるんじゃないか。本当に最寄りのバス停で降りたのか疑わしくなったが、確かに「五条坂(清水寺)」と表示されていた。嘘ではないだろう。
蒸し暑い夏の日に、この道のりはちょっときつい。清水寺への期待感がしぼむ勢いで遠い。世界中から押し寄せた観光客にもれなくこれを歩かせているのかと思うと、ある意味すごい。
我が家の子どもたちは、案の定、半分きたくらいで、もう宿に帰りたいと言い出した。こんなに歩くなんて聞いてない、そこまでして行きたくない。「いますぐ引き返そう」と必死の形相で説得してくる。
いや、気持ちはわかるけど、ここまで来たんだから頑張ろうよ。
そんな最中にも娘のお腹が痛くなったり、息子の座り込み抗議が数回繰り広げられたりして、グダグダになる。
やっと到着したころには、もう会話がない。手を清めようと息子を振り返っても、負のオーラに包まれていて声が届かない。息子よ、思ってたんと違うと怒ってるのはわかるけど、ママが思ってたのとも違うんだよ。
清水の舞台から京都の景色を見下ろし、本堂でさっさとお参りしたらもうおしまい。拝観料を払って入場した5分後には、もう来た道を戻っていた。我が家には、清水寺は早すぎたみたい。
参道を下る途中、ソフトクリームを一つずつ買ってやった。みるみるうちにパワーが回復した。でも、もう寺なんか見ないと言い張る息子。
夜ご飯
宿で休憩した後、京都駅にある伊勢丹のレストラン街で夕食をした。本当はもっと京都っぽいものが食べたいけれど、こんなへなちょこ2人を引き連れていく労を考えると、もうここでいいや。
わざわざ京都まで来てトンカツを食べるなんて。不覚。でもトンカツは好き。
明日も京都を巡ります。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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