国際結婚のリアルな日常【2】
国際結婚は、毎日が異文化交流ー。
思った以上に読んでいただけたこの記事。うちも同じだよ!とか、うちはこうだよ!などなど、多くの方にフィードバックをいただき、書いた後も楽しませていただきました。ありがとうございます!
国際結婚ネタは、わたしの日常に転がっているので、まだまだあります。今日は続編です。早速いきましょう。
甘い呼び方
「今日もキレイだよ、ハニー。」
旦那さんが、毎日のように奥さんにこんな歯の浮くようなセリフを囁く。こんな場面を映画やドラマで見かけたりしませんか?
この「ハニー」の部分、恋人や夫婦間で親しみを込めた名前以外の甘い呼び方。アメリカ人と結婚する前の、日本在住の日本人だった頃のわたしは、本当にこんな呼び方するんかいなと懐疑的に思っていました。
結論からいうと、本当にこんな呼び方をします。基本は名前で呼びますが、日に何度かはさりげなく「ハニー」が登場します。更に、いろいろバリエーションがあります。我が家の例を、恥ずかしげもなく公開します。
最初の頃は、慣れなくて、「え、いまなんて言った?」とつっこんだりしていました。でも、いまはあだ名のような感覚ですっかり自然に受け入れています。そういう意味では、わたしも随分アメリカ人化しました。
ちなみに、夫は娘にもこういう呼び方をします。息子には…そういえば言いませんね。
こういう呼び方は、言われて嫌な気はしません。じわじわとポイントがたまるように、肯定感が積みあがっていくような気がします。
それなら、わたしも夫をハニーと呼んであげればいいのですが、それはさすがにできずにいます。こういうところがへたれです。
アイラブユー
「I love you」は本当によく使います。一日一回ではなくて、何度も言います。
わたしは、アイラブユーの日本語訳は「愛している」ではないと思っています。だって、日本語の愛しているってものすごく改まった感じがしませんか?
英語でも、恋人に初めてアイラブユーと言うときは、言う方も言われた方も「あっ…」って感動するらしいです。関係性が一段上がるんですって。こういうときのアイラブユーは、「愛している」だと思います。
でも、家の中で日常的に口にするアイラブユーは、もっと普段使いです。毎日飽きもせず、ロマンチックな告白をしあっているわけではなくて、大事に思っている気持ちを、カジュアルに伝える言葉がアイラブユーなのです。
夫は、わたしに毎日言うし、わたしも言います。夫婦間だけでなく、子どもたちにも学校へ送り出すときや寝る前など、日に数回は言うかな。子どもたちも言います。夫は義母にも、電話の最後や別れるときに必ず言います。
こうやってさりげない言葉のやり取りを通して、お互いの気持ちを確認しあっているような気がします。夫婦でも親子でも恋人でも、どんな関係性でも、お互いの間にある感情は育てていくものだと思うんです。お互いの心のドアを叩いて行ったり来たりしながら、今日の調子を確認したり、喜びを分かち合ったり、わだかまりを解いたり。
アイラブユーは大切な人との感情を育てる言葉です。
イエス・ノー問題
我が家の使用言語はちょっと複雑です。
ややこしいことを言ってすみません。理解しなくても、そのまま先に進んでもらって大丈夫です。
何が言いたいかというと、家族の中の誰もが日本語と英語の両方がわかるという状況なのです。それは、国際結婚家庭としては、意思疎通に困らないので都合のよいことなのですが、一つだけ混乱を招くことがあります。
それは、否定疑問文の答えのイエスとノーが、イエスなのかノーなのかわからないという問題。
例を挙げます。
この否定疑問文は、英語でいうなら、
Are you not eating this anymore?
という感じでしょうか。
これに対する答えは、
Yes, I am.
No, I'm not.
つまり、英語の場合、イエスなら食べる、ノーなら食べない。
でも、日本語ならこうなります。
はい、食べません。
いいえ、食べます。
つまり、日本語の場合、イエスなら食べない、ノーなら食べる。英語と逆になります。(よね?)
子どもたちが英語で話すとき、日本語的解釈をしているときがあるので、このときの「イエス」が、食べるなのか食べないなのかどっち?と結局また聞き返すことになります。
否定疑問文が混乱を招くのも、国際結婚ならでは。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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