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2020年、個人的ベストソング10

 今年もついに、もう残り2日となりましたね!

 こんなギリギリにやる企画ではないのだろうとも思いましたが、ずっと憧れていた「個人的2020年ベストソング」を、わたしもやってみたいと思います。
 Twitterとかでも前々から見ていて「いつかやってみたいな〜」と思っていたのですが、せっかくなら選んだ理由も語りたい→140字じゃ足りん、と理由をつけて「また来年」を繰り返していました。

 せっかくnoteをはじめたことだし、今年こそは! と一念発起して、今回は特に思い入れがあった「個人的2020年ベストソング」を10曲、選んでみました。時間かかったけどめちゃくちゃ楽しかった…

 真剣にプレイヤーとして活動したことはないし、評論家でもない、ただの音楽好きの趣味丸出し選曲ですが、そのぶん音楽誌などのものとはちょっと違うラインナップに仕上がっている気がします。お楽しみいただけると嬉しいです。

個人的2020年ベストソング10

 2020年リリースの曲のなかで、わたしはこの10曲に特に思い入れがありました。番号はわたしが聴き始めた順(だいたい)で、ランキングは特に決めていません。

1. 選ばれざる国民 / 東京事変
2. Teenager Forever / King Gnu
3. Forever Young / スチャダラパーからのライムスター
4. うちで踊ろう / 星野源
5. Need You Bad / SIRUP
6. Sparkle / iri
7. かつて天才だった俺たちへ / Creepy Nuts
8. へでもねーよ / 藤井風
9. 感電 / 米津玄師
10. Dynamite / BTS

 それではこの10曲を、選曲理由とともに振り返っていきたいと思います。

選ばれざる国民 / 東京事変

 2020年の幕開けは、ほかでもない"東京事変 再生"のニュース、そしてこの曲と共に過ごしていました。まだガキ使を観ている最中だったのですが、もう頭のなかは「また事変の新曲を楽しみに待つことができる」こと、そして何より「東京事変を生で観られるチャンスができた」ことでいっぱいで。自然と涙が流れてきたのを鮮明に覚えています。

 この「選ばれざる国民」は、作曲・浮雲氏の色が濃い目に出ているというか、これまでの事変楽曲とは毛色がかなり違って感じられて、正直最初はめっちゃ戸惑いました。Twitterとかでは「事変というよりペトロールズっぽい」という声も見かけて納得したほど。まあでも、5人の個性のぶつかり合いが「東京事変」の魅力だもんな… と思っていたら、何だかんだと毎日聴いていました。
 その後のリリースを含めると「永遠の不在証明」が1番好みではあるのですが、1番思い入れがあるのは「選ばれざる国民」だなあと思い、やっぱり1曲目はこれに。

 ライブ、結局チケット抽選は全滅していたんですが、その後猛威をふるった新型コロナのアレで、残念ながら公演自体がほとんど中止になってしまいました。テレビを通して今の活動は度々観られてはいるけれど、次のツアーが決まったときには何としてもぜひ生で観たいです。その頃にはポケットものぞみ会員になれているはず…!

Teenager Forever / King Gnu

 2020年、初めて買ったCDがKing Gnu『CEREMONY』でした。2019年の爆発的ブレイクを受け、収録曲はほとんどタイアップ付き。リスナーからの期待値もめちゃくちゃ高いなかでのリリースだったように思います。
 「Teenager Forever」はそのアルバム『CEREMONY』のリード曲です。CM曲としてお茶の間に流れたあと、アルバムリリースより少し先に、MVが公開されました。

 まずサムネのクセ。

 爽やかな楽曲とは対照的に、暑苦しすぎるVo./Key. 井口理さんのビジュアルと服装。大ヒットのきっかけとなった「白日」や、「Slumberland」で見せたスタイリッシュな印象は少しも感じられません。(あ、でも「Slumberland」では井口さん白目剥いてたな…)

 MV本編を見進めるとこの服装の理由もわかるのですが、まずこの曲にわざわざ、このファーストカットをあてた発想がユニークすぎる!と感じました。井口さんのキャラクターが世間に浸透してきた頃とはいっても、もっとかっこよくまとめることもできたはず。あえてこの構成を選んだところが、よりこの曲の青春っぽさ・ハッピーな雰囲気をパワーアップさせている感じがします。

 あと一言だけ。MVをご存知の方はわかっていただけると思うのですが、新井先生、男前が過ぎるやろ……

Forever Young / スチャダラパーからのライムスター

 MV、フルサイズ公開じゃないんですが、コンセプトが面白すぎるのでぜひ観ていただきたい。

 まず、日本のヒップホップシーンで30年以上活躍している、この2組のコラボレーションってだけでアツい! 情報が出ただけの時点で、もう楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。
 そして、この2組ならではもあると思いますが、ちょうどよくゆるくて力が抜けていて、何より聴き取りやすいリリック。YouTubeのMVではちょうどカットされてしまっていますが、2番、Mummy-Dさんの「ビタミン、セサミン、グルコサミン」からのバースなんて言葉選びが天才的すぎません? 若いラッパーはまず思いつかない。

「やめたらおしマイケル」なんてふざけた調子ではありますが、この6人が言っているからこそ響くメッセージに、とても励まされた1曲でした。

うちで踊ろう / 星野源

 もはや、今年を代表する1曲と言っても過言ではないでしょう。

 緊急事態宣言、外出自粛で世の中が鬱屈としていたなかで、Instagramに投稿されたこの曲。

 「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」のコメントを受け、高畑充希さん、三浦大知さん、岡崎体育さんら有名人をはじめ、多くの一般人もInstagramで参加。星野さん本人もストーリーズで作品を取り上げ、自粛期間中の大きなムーブメントとなりました。

 YouTubeのタイトルにも記載がありますが、この「うちで踊ろう」、英題は「Dancing On The Inside」。「うち」は「家」だけでなく「内」を表しているのです。医療従事者の方々をはじめ、リモートワークができない仕事に携わる人たちも、ぜひ心の「うち」で踊ろう、生きてまた会おう、というメッセージを感じとれます。この曲の発表当時は、わたしもリモートワークができない仕事をしていて「【おうち時間】とか言っても仕事で家にいさせてもらえねえんだよ!!!!」とモヤモヤしていたので、このメッセージを知ったとき、すごく励まされたことを覚えています。

 大晦日の紅白歌合戦では、これに2番を付け加えた「うちで踊ろう(大晦日)」を披露されるとのこと。今からめっちゃ楽しみです!

Need You Bad / SIRUP

 SIRUPも、2019年に「Do Well」がホンダ ヴェゼルのCM(Suchmos「STAY TUNE」など、毎回おしゃれな選曲で有名ですよね)に起用されて以降、かなり名前を見かける機会が増えました。わたしも、そのCMで彼のことを知ったクチです。

 Spotifyなどを見ると、彼の楽曲では「LOOP」が1番人気のようなのですが、わたしはこの「Need You Bad」が1番お気に入りです。1番と2番でまったく違うアプローチのフロウなのがたまらなく好き。バラードもいいけれど、このくらいのBPMが彼の歌心あふれる心地よいフロウを1番魅力的に感じられるのでは? と、個人的に思っています。

 あと今知りましたが、この曲はSTUTSさんとの共作とのこと! この2人めっちゃ相性いいな… またぜひ共作が聴きたいです。

Sparkle / iri

 iriさんは、わたしが2020年にはじめて出会い、特に印象的だったアーティストのひとりです。

 彼女の歌を聴いたのは、椎名林檎の「ワインレッドの心」目当てにレンタルした『井上陽水トリビュート』収録、「東へ西へ」が最初でした。歌声に衝撃を受け、さらに彼女の名前を調べてアーティスト写真を見て、またも衝撃を受けました。こんなにエモーショナルで深みのある歌声のシンガーが、日本人の女性、さらにわたしと年齢もあまり変わらない方(1994年生まれ)なんて!

 彼女の魅力は、間違いなくその「日本人離れした深みのある歌声」だと思うのですが、それを活かすR&Bの横ノリサウンドもとても心地よい。
 「Sparkle」は、そんな彼女の最新アルバムのリードトラックです。プロデューサーに迎えたKan Sanoさんの電子音を生かしたアレンジも、他の彼女の曲とはちょっと違う印象を与えつつ、何だか都会的で素敵。いろいろ聴くなかでも1番よく聴いたのがこの曲だったので、選曲しました。

かつて天才だった俺たちへ / Creepy Nuts

 MVは前にCreepy Nutsのnoteを書いたときに引用したので、ここではTHE FIRST TAKEのバージョンを貼っておきます。こちらも最近配信リリースされましたね!

 この曲、またCreepy Nutsへの思い入れは、先述のnoteにかなりの量で書き殴ったので割愛させていただきます。今の状況、自分に自信をなくしたり、やたらと心がすり減ることが多いんですけど、ほんとにこの「かつて天才だった俺たちへ」のリリックに何度も励まされています。面接の前は毎回聴いてます。時が来たらかませ!

へでもねーよ / 藤井風

 MV、これを書くのにはじめて観たんですがなかなかのクセ。確かにイントロ、必殺仕事人オマージュを感じるもんな(MVは『子連れ狼』オマージュっぽいけど)

 iriさんと同じく、わたしが今年出会った特に印象的なアーティストが藤井風さんです。「何なんw」を最初にYouTubeのレコメンドで見かけた際は「なんやこのふざけたタイトル」「またTikTokとかから出てきた人かな」とめちゃめちゃ偏見で食わず嫌いしてしまっていたのですが、Creepy Nuts・DJ松永さんが「ACTION」で彼を絶賛していたことを知り、どうやらTikTokの人ではないことを知って興味を持ちました。

 最近の流行っぽい、いかにもおしゃれなメロディに乗る、めっちゃ訛った歌詞。

 いや、シンプルにクセがすごい。

 そして奇しくも、その方言は千鳥と同じ岡山弁でした。これまで岡山弁のポップスってあった?
 そこからYouTubeのカバー動画をいろいろ観たり(選曲が毎回また絶妙)、少女マンガの登場人物のような経歴に愕然としたりとすっかりハマってしまうのですが、今年リリースの曲だとこの最新曲「へでもねーよ」が1番好みでした。

 単純に、わたしがバラードよりアップテンポな曲のほうが好みなのもありますが、この曲はこれまでのどの楽曲よりも、詞曲の両方で攻撃的。これまでゆったりとした、落ち着いて聴く楽曲が多かった印象の彼だからこそ、このギャップがすごく印象的でした。あと「おどれ(怒)」(=おのれ)と「踊れ」の方言ならではのダブルミーニングな! いや初見殺し!
 聴くとなんか強くなった気分になる! やる気を出したいときにいつも聴いています。

感電 / 米津玄師

 いま、Apple MusicのCMでよくテレビからも聞こえてきますね!

 8月発売の5thアルバム『STRAY SHEEP』は、2020年唯一のミリオンヒットを記録したCDアルバムです。この結果は、まさに今の米津玄師さんの、不動の人気を証明していると思います。
 この「感電」もそのアルバムに収録、またドラマ『MIU404』主題歌として、アルバム発売前より注目を集めていました。

 毎話のエンディング、絶妙なタイミングで流れてくるイントロのホーンリフの爽快感ったら! また書き下ろし曲というだけあり、主役ふたりの姿やドラマのストーリーを踏まえた歌詞が本編ともとてもリンクしていて。
 『MIU404』にハマると同時に「感電」もすっかり気に入ってしまったし、ドラマのストーリーにここまで深く揺さぶられたからこそ、この曲の歌詞を深く受け止められたと感じています。【お前がどっかに消えた朝より こんな夜の方が まだましさ】の意味を、ドラマ最終回を観た方はわかっていただけるのではないでしょうか…!

 星野源さんも、この「感電」が『MIU404』の世界観を大切にしてつくられていることに、インタビューでその嬉しさを語っておられます。読んでいて、なぜかわたしも嬉しくなりました。(リンク先冒頭です)

 そして、奥山由之さん監督のMVも素晴らしいですよね。カメラがずっと主観視点で、まるでVRのような没入感。一体トータル何カット撮ったんだろう…

Dynamite / BTS

 わたしは、K-POPには全く詳しくありません。10年ほど前、少女時代とかKARAとかがやたらと流行っていた時代に、人並みに有名曲だけ聴いていた程度です。BTSもその名前と、ちょっと色々とお騒がせなニュースを何度か見かけたことはあったのですが、特に興味も湧いていませんでした。

 最近ふと「世間のトレンドでも勉強しとこっかな…」と思い立ち、Spotifyが出してくれたプレイリスト「Top Tracks of 2020 Japan」を適当にシャッフルしていると、耳にとまったのがこの「Dynamite」でした。

 最初、完全に「英語圏のボーイズグループの曲」だと思って聴いていました。

 この曲は全編英語詞、しかも以前の少女時代・KARAのように「元は韓国語でつけられた歌詞を、リリースする国に合わせ翻訳する」という方法ではなく、元から英語詞のみで制作されています(調べると、これはBTSにとっても初の試みだったそう)。このためか、うまく表現できないのですが、韓国語の語感に基づく「K-POP特有の雰囲気」が全く感じられないのです。だから初めに聴いて、懐かしのONE DIRECTIONのような(時代…)英語圏のボーイズグループを思い浮かべたし、この曲がまさかK-POP、あのBTSの曲とは思わなかったし、食わず嫌いせずにフルで楽しく聴いているうちに、すっかり気に入ってしまいました。
 あと、時代が時代なら、『Glee』とかでめっちゃカバーされてそうな曲だなとも思いました。ハッピーだし爽やかだし、大勢で歌うアレンジもめっちゃハマりそう。なんだか画が浮かぶ…!

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 以上10曲が、わたしの「個人的2020年ベストソング10」です。
 えっ、この曲って今年リリース? とめちゃくちゃ調べながら作りました。意外と今年は最新曲(特に洋楽)を聴いていなかったのが、自分でもちょっとショックです。

 振り返ると確かに、Spotifyでは昔の曲を聴いていることが多かったので(「昭和歌謡」「My Generation '90s」プレイリストとかよく聴いています)、「個人的2020年リバイバルベスト」もめちゃめちゃ作りたくなってきました。

年が明ける前にできるかな…?

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