【読書】『木曜日にはココアを』青山美智子【優しいお話】
2021年本屋大賞第2位の『お探し物は図書室まで』が本当に素敵なお話だったので、青山美智子さんの他の著作も読んでみたいなと『木曜日にはココアを』(青山美智子 著)を手に取りました。
読みやすく、とても優しいお話でしたので、嫌なことがあったとき、疲れてしまったとき、こちらの本を読んで癒やされることをおすすめしたいです。
「マーブル・カフェ」と「オーストラリア」の輪
川沿いの小さなお店、「マーブル・カフェ」で働く僕。2年前に初めて訪れた際、アルバイトの面接をしてほしいと申し出ると、「見る目だけはある」というマスターからいきなり正社員にすると言われ、それ以来、長期で留守にするマスターに代わり、一人でお店を回しています。
僕は、毎週木曜日にココアを注文し、英語で手紙を書いている女性、「ココアさん」に淡い恋心を抱いています。
マスター、ココアさん、このカフェを訪れるお客さんと、このカフェに関係する一人ひとりの物語が温かく繋がっていきます。
カフェの他、「オーストラリア」も、物語の輪の大事な核となっています。小さなカフェから外国まで、世界が繋がっていることがとても素敵です。
宝物となった言葉
この本には、心に残る言葉もたくさん散りばめられています。
私の宝物となったのは、この言葉です。
私は思うんだけれど、正しい謙虚さというのは正しい自信だし、本当のやさしさは本当のたくましさじゃないかしら。
仕事でもプライベートでも、この姿勢を忘れたくないなと思うのです。
この本を読んで、肩の力を抜き、ほっとひと息つくことができました。
お読みいただき、ありがとうございました。
明日からの一週間も、無理せず頑張っていきましょう。
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