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【読書】『知的複眼思考法』苅谷剛彦【物事を複数の面から把握】


高校生くらいまでは、勉強して知識を身につけ、正解を探すことに一生懸命になってきましたが、大学生になって以降、自分で考える力を身につけたいと強く思うようになりました。


今回読んだ本は、『知的複眼思考法』(苅谷剛彦 著)です。「常識的」な考え方にとらわれず、物事を様々な面から把握するための方法がわかりやすく説明されており、私は社会人になってから読みましたが、大学生にもおすすめの一冊です。


複眼思考


筆者は、複眼思考とは、「ありきたりの常識や紋切り型の考えかたにとらわれずに、ものごとを考えていく方法」であると言います。


この本には、複雑な事象について、一面的にとらえるのではなく、丁寧に考え続けるためのヒントが詰まっています。


読書で思考力を鍛えるためのポイント、論理的に文章を書き考えるための方法、考えるための問いの立て方、思考を展開する方法が解説されています。


小手先のテクニックではない


この本に書かれている内容は、小手先のテクニックではありません。咀嚼して、練習して、身につけていきたい内容です。


私は自分自身について、見聞きした物事・主張をそのまま信じてしまう、ある意味素直に受け取りすぎてしまい、思考を展開していくことがあまり得意ではないと感じているので、様々な立場の人の意見を見聞きすることで、奥行きのある捉え方ができるようになりたいと考えてきました。この本に書かれている「ひとりディベート」をしたり、抽象的な概念を禁止語としたりということも取り入れていきたいです。


「◯◯ができるようになりたい」「××の能力がほしい」と思ったとき、すぐに実践できるテクニックが書かれた本に手を伸ばしそうになることもありますが、この本を読み、基礎から積み上げていくことの重要性を改めて認識しました。



自分の頭で物事を深く考えたい、ステレオタイプにとらわれないようにしたい、という方におすすめです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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