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喘息プログラマー(IT業界で一発逆転 ~英語編~)

こんにちは。
AIを利用した英会話の勉強法が流行っているようですね。
プログラミングはいずれ確実に自動化されるとして、英語も自動翻訳が進み、ドラえもんのほんやくコンニャクが出てくる日も近いのではないでしょうか。

負のトライアングル

というわけで、今日は英語について語りたいと思います。
いつもIT業界について書いていますが、英語もITとは切っても切れない関係でして、身近なところで言うとWindowsやMacといったOS(オペレーションシステム)がそうで、MicrosoftにしてもAppleにしてもアメリカなわけです。

最新の情報を得たければ英語のニュースソースを読むか、現地のエンジニアとコミュニケーションを取る必要があるわけで、そこで使われているのが英語なわけです。

IT業界で英語が読めてかつコミュニケーションが取れることが有利なことは確かです。昔PDFが出始めの頃、リファレンスマニュアルが英語のものしかなくて物凄い苦労したことをよく覚えています。
ITの最新情報は殆ど英語ですので、英語が読めないと苦労することは今でもあります。

とはいえ、
ぶっちゃけ、ITの仕事において絶対に英語が必要というわけではありません。英語ができなくても稼いでいる人は5万といます。

私は小中高とどうしようもない甘ったれたクソガキでして(詳しくは↓のnote参照)、英語の勉強なんて全くやりませんでした。

特に高校生活が絶望的でした。
中間、期末テストの点数が殆ど赤点で、中学の時よりも輪を掛けて酷くなり、英語の授業は苦痛でしかなかったです。

高校生活の後半は逃げるように英語の授業をサボっていました。

嫌い(勉強しない)→サボる→赤点

負のトライアングルから抜け出せず、赤点を取り続け、周りからバカにされていました。

高3の時、あまりにも英語の点数が悪かったため強制補習となり、なんとか再テストで卒業させてもらえました。

英語なんて、だいだいだーーーーーーーーーーい嫌いでした。

「なんで日本に住んでいるのに英語を勉強しなきゃならんの?」

「いつ使うの?」

「必要ないじゃん!」

といった感じで、徹底的に英語を否定していました。

悪の受験英語

そんな私がその大嫌いな英語を仕事で使うようになるとは、神でも予想できなかったと思います。
人生とは分からないものです。

日本の英語教育がいかに腐っているか非合理か、英語23点(赤点)の私がなぜ海外出張できるレベルまで英語力を伸ばせたのか、今日はそんなことを書きたいと思います。マルチ商法じゃありませんよ。笑

そもそも、英語よりも日本語の方が圧倒的に難しいんです。
その日本語が話せるんだから英語だって話せるはずです。
と、根拠の無い自信を持つことが大事なんです。

なんで日本人は英語が話せないのでしょうか?

私もそうだったのですが、
日本人が英語を話せないナンバー1の理由は、プライドだと思うのです。
いや、間違いないです。プライドが邪魔をしているのです。

間違わずに正解の英語を話さないとダメ
みたいなプライドが邪魔をしているのです。

この時は「s」を付けるんだっけ、あれどうだっけ?
と悩んでいるうちに話が終わってしまうという、よくあるパターンがそれです。

別に「s」が付いてなくても通じます。文法にこだわりすぎて本質を見失っているのです。私も完全にそれでした。
最初から完璧に話せる人などいるわけないのです。

日本に来た外国人観光客から、変な日本語で質問されたことありませんか。
あれと同じです。外国人からして見れば、日本人が変な英語話しても別に驚かないし、がんばってるなくらいしか思いません。

気にしすぎなんです、日本人は。

私もそうでした。授業でみんなの前で教科書を読むときに間違うと笑われる。それが中高と6年続いたのです。そりゃ英語嫌いになりますよ。

あとひとつ。
日本人が英語話せないきっかけになっているのが受験英語です。これは最悪ですね。
テストで出る長文問題ありますよね。誰があんな英語話すんですか? もっとね、カジュアルなんですよ。

それとひとつひとつの文章が短いんです。ショートカット大好きですからね。ネイティブって丁寧にフルセンテンスで話してくれないんですよ。あちこち省略するのです。
だからネイティブの英語は物凄く速く感じるんです。

あんな役に立たない受験英語いくら勉強しても、ちーーーっとも役に立たないです。本当に受験のときにしか役に立たないです。

単語にしたって誰がそんな難しい単語使うのよ? といった感じです。
フォーマルな単語を用いるビジネス英語だって使わないレアな単語を一所懸命頭に叩き込んで何になるんでしょうか? 私には理解できません。

いったいいつまでそんな不毛な勉強を続けるのでしょうか。

そうこうしている間に他国はとっくに会話メインの英語をどんどん取り入れており、よく一緒に仕事する中国人は日常会話なら普通に話せます。おまけに発音も綺麗。

それに比べて日本人はさっぱり話せないうえに、使えない単語をひたすら頭に詰め込まれる毎日。そりゃ差が出ますよ。

今でも忘れませんよ。初めて海外に行ったとき、誰も「I'm fine」 なんて言いやしない。ネイティブの英語の先生も言わない。

でも日本の授業では「I'm fine」だったんですよ。(私の中学時代は)

いったい何なんだよ!

そんなわけで日本の英語教育について一通り文句を言ったところで(笑)
本題の、私がどうやって英語23点から仕事で英語を話すようになったかについて触れていきたいと思います。

ちなみに、英語を用いた私の仕事についてですけど、
中国オフショア開発チームの立ち上げを上から任されました。

中国と日本のブリッジSEとして上海へ出張して開発メンバーに英語でレクチャーしていました。本当は中国語がベストなのですが、英語でも通じるので何とかなりました。

上海は生活面において殆ど日本語が通じないので(ホテルのコンシェルジュも英語は話せるが日本語NG)、苦労しました。仕事で上海行くなら英語は必須といっても過言では無いです。

生活面で日本語が通じないとトラブル時の対応が大変です。
ホテルでインロックやってしまったときに掃除のおばちゃんに助けを求めたところ、日本語は問題外で英語も全く通じなくてフロントに駆け込みました。
英語が通じるスタッフがいてくれて助かったんですけど、その時英語って本当にワールドランゲージなんだなと痛感しましたね。

この感覚を中学の時に感じることができていれば、私の英語人生少しは変わっていたかもしれません。

試練その1:度胸をつける

というわけでそんなインロックトラブルを回避できるレベルまで成長した私が英語学習で用いた手段は、

ずばり、オンライン英会話スクールです!

すみません、何の変哲もなくて。マルチでも宣伝でもありません。

ぶっちゃけ、日本語が通じない国へ留学するのが手っ取り早いのですが、殆どの社会人はそんな都合良く動けないので、日本に住んでいながら受講できる学習システムが一般的かと思います。

ただ、習得速度は留学の方が圧倒的に上ですので、できるんだったら留学が良いと思います。

次にオンライン英会話スクールの先生選びについて。
これが非常に重要でして私みたいな英語チンプンカンプンな人は最初に日本語が話せる先生を選ぶべきです。

理由は単純で、例えば文法の説明を英語で聞いても分からないですよね。なのでまずは日本語で説明を聞いて、普段授業でやり取りする単語を覚えるのです。
例えば、動詞という言葉は授業でしょっちゅう出てきます。これを「verb」で覚えるのです。そうしないと授業そのものが成り立たなくなりますからね。

できれば1回30分~1時間、週2回以上で上記のことを半年以上続けると、英語の授業を英語で受けられるようになってきます。そうなると授業開始時の軽い挨拶を英語で話せるようになるので自信がついてくると思います。

試練その2:発音

英語で受講できるようになったタイミングで、今度はネイティブの先生(日本語話せなくてOK)をもうひとり付けると良いです。日本語が話せる先生の受講頻度を半分にして、ネイティブ先生の受講割合を増やすことにより英語の授業を英語で受けることを当たり前にして、かつ発音を鍛えます。

まずは英語に慣れて(度胸をつける)、次に発音という順番です。

文法は?という意見もあると思いますが、文法は机上で十分です。1冊基礎文法の本を購入して自習でOK。日常会話なら中学英語の文法でまかなえます。
それより発音の方が100倍重要です。

「いやいや、発音がへたでも英語は伝われば良い」という意見をよく聞きますが(私もどちらかというとそっち派)、一度は発音を真剣に学ぶべきです。

耳が良い人であれば、もともとそういったセンスを持っていて綺麗な発音ができるようになる可能性があるので。

私はポンコツでセンス無しでしたけど・・(涙)

発音は物凄く大事です。似たような発音の単語がうまく伝わらないと、話がおかしくなり、ビジネスの場ではトラブルになるときもあります。
例えば「warm」(暖かい)、これを間違うと「虫」になります。

私の先生は発音に厳しく、授業が地獄でした。

「R」よりも「W」の発音の方が難しいと気付いたのはこの先生に当たってからです。

X-MENのウルヴァリンって知ってます?
「ウルヴァリン」という名前なんですけど、めちゃくちゃ発音難しいんですよ。これをネイティブの先生が言うと、もう惚れ惚れするくらいの綺麗な発音でして・・。

発音はやってみると分かるのですが、理屈でどうこうなるもんじゃないんです。とにかく聴きまくって真似るしかない。唇と歯と舌の位置を頭に叩き込んでひたすら反復です。
オンライン英会話始めて最初に嫌になったのはこの時ですね。もう辛くて辛くてどうしようもなかったです。

授業を録音して聴き返して、よく使う単語やセンテンスをひたすら練習(録音&再生)するのみです。この時聴く自分の発音が酷くて酷くて、だんだん嫌になってくるんですよ。
まさに地獄です。

試練その3:海外旅行

日本語無しの授業が当たり前になり、発音が意識できるようになったら次は海外旅行です。
絶対に日本人のいないところに行きましょう。どこでも良いです。日本語が使えないところ、何が何でも英語を話さないといけない状況に自らを追い込みましょう。

そこでいかにいろいろな英語があるのか知るのです。
今までひとり(先生)の英語しか聴いてなかった耳に多国籍の英語を入れるのです。
いかに英語がグローバルランゲージだということが嫌というほど分かります。

おそらく聴き取れないでしょう。アジア系、ヨーロッパ系、アメリカ系それぞれ全然違いますから。そのことを肌で感じるのです。そうすれば海外出張も恐くありません。
ここまでくればもう英語学習で挫折しないレベルになっていると思います。

あとは日本で英語をどのように活用するか、引き続きオンライン英会話を続けながら考えれば良いだけです。私は英語を海外出張で使いました。
発音はヘタクソですが度胸が身に付きました。

中国オフショアチーム立ち上げの自己紹介時に私は日本語を一切使わず全て英語で話しきりました。その内容は、

皆さん、こんにちは。日本から来ました喘息プログラマーです。
皆さんに会えて嬉しく思います。
私は今、英語で話していますが、実を言うと私は高校3年のときに英語のテストが100点中23点で、留年を覚悟しました。
(一同爆笑)
そんな私がこうして目の前にいる皆さんたちに英語で自己紹介ができるようになったのには理由があります。
今夜、歓迎会を開いてくださるとのことで、お酒を飲みながらその話をしたいと思っています。
これから長い道のりとなりますが、どうぞよろしくお願いします。

自己紹介は2~3分くらいだったと思います。実は上海オフィスにひとりだけ日本語が少し話せる人がいて、上海メンバーはその人が私の通訳だと思っていたそうです。
ところが、私がいきなり英語で自己紹介を始めたもんだから、かなり驚いたようで上海側のトップ(英語ペラペラ)が感動したとのことでした。
どうやら日本人は英語を話せないと思っていたらしく、本当にびっくりしたとその日の歓迎会で散々言われました。

私の発音はダメダメでしたけど、伝えたい気持ちはなんとか伝わったみたいで、この時の達成感は今でも忘れられません。

中高と周りからバカにされ赤点ばかりだった私が仕事で英語を使っている。

プログラミングでお金を稼げるようになったことも嬉しかったですが、英語を克服し、かつ仕事で使えたということが何とも言えない充実感でした。

継続は力なり(Practice makes perfect)

現在もオンライン英会話を継続しています。もっとも以前ほど熱は入っていないですが。どちらかというと忘れないようにキープするだけみたいな。

オフショアプロジェクトが軌道に乗って、管理職になり、残念ながら英語を使う機会が減りました。

「英語が話せるんだったら外資に転職すれば良いのに」とたまに言われますが、私なんかのポンコツ英語レベルで外資系でやっていけるはずがありません。周りに外資出身がいるので飲み屋でよく話すんですけど外資系っていうのは
技術力(営業力) + 英語は話せて当たり前
なんです。

あくまで技術力(営業力)がメインであり、英語はおまけです。
これを知らないで外資系を目指すと大きなしっぺ返しをくらいます。
英語を少しかじったくらいで外資系を狙うというのは非常に危険なのです。

というわけで転職なんてのは全く考えてないのですが、英語を使ったボランティアなら興味があります。以前行きつけの飲み屋で外国人観光客の対応をしたことがあるんですけどすごく感謝されて、充実感がありました。
私のへたくそな英語でも人助けできるんだぁってね。

だからこの先も英語を続けていきたいと思います。

あーそうそう、よくTOEICの点数は必要なのか?と聞かれるんですけど、

ぶっちゃけ、ベンチャーなら必要ないです。

大手だったらTOEICスコアが役に立ちますけど、点数持っていてもネイティブを目の前にしたら話せなくなる人けっこういますからね。その辺は経験だと思います。私なんて発音ポンコツですけどネイティブに話しかけることにそれほど抵抗はないです。

どちらかというとTOEFLの方が良いと思います。TOEICよりも実戦的で、海外ではTOEFLの方が認知されています。

そんなわけで最後にこれから英語を始めようと思っている人に一言。

英語は気合いと根性と度胸です!

ではまた。





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