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絶望プログラマー(エンジニアとしての年収の上げ方)後編

4.上流設計

システム開発において最も大事なのは設計図です。(業界的には設計書と言いますが分かりやすくするため)
「なんとか兵器の設計図を奪え」なんてアクション映画がけっこうありますよね。その設計図が書けるとなったらお分かりですよね、あちこちから引っ張りだこです。ヒットマンに狙われるかもしれません。

プログラムが書けなくても上流設計はできます。ただ、プログラム書けた方が間違いなくプラスです。コンピューターのしくみや動きが分かれば、より設計図をイメージしやすくなるからです。

設計図さえあればシステムは誰でも作れます、作れるはず。設計図通りにプログラミングしていけば良いのですから。もちろんケースバイケースでベテランのプログラマーを集めないとできないシステムも時にはあります。
とはいえ業務システム開発であれば、ど派手な演出など殆どないので設計図の存在が絶対的なわけです。

ではどうやったら設計図が書けるようになるのか?
当たり前ですが書く練習が必要です。
ここにIT業界の闇が存在します。

残念ながら・・
設計図を書けるのはごく僅かの人たちです。いわゆるITドカタというやつですね。ピラミッド構造の上層一部のみが設計図を書く人たちであり、その下の層は作業者になります。この辺の闇のことは「多重下請け構造」でググればすぐに出てきます。

よってプログラムが書けても設計図が書けない人がIT業界にはたくさんいます。新しいプログラミング言語だろうが技術だろうがプログラミングというものは作業者の仕事であり、設計図を書きたいならそこから抜け出さなければならない(ピラミッドの一番上にいく)のです。

では上流工程、すなわち設計図を書くためにはどうしたら良いのか?
おすすめは「自社開発」を行っている会社に入ることです。
上記の「多重下請け構造」とは違って自社開発であれば設計図が書けるチャンスが大いにあります。例えば製品バージョンアップ時の新機能追加なんかがそうです。新機能についてどういったものにするか企画して、動きをイメージして、その設計図を書くわけです。

私は過去に「多重下請け構造」の地獄から逃れるために「自社開発」の会社へ転職しました。まさに地獄から天国でした。(この話はまた別の機会に)
地獄の日々によりプログラミング経験は十分でしたのですぐに新機能追加を丸投げされ「自分で考えて設計してみて」と上司から命が下りました。
いきなりそんなこと言われたら戸惑うかもしれませんが、上流設計をやりたかった私にとってはまさにチャンス到来で、やる気モリモリ状態でした。

それからたくさんの新機能を生み出し、それが評価されて年収が上がりました。
自社開発の場合は0から1を生み出す人が評価されます。なんでもそうですけどオリジナルは強いわけです。

というわけで4つの年収アップの切り口を書いてみました。
全部マスターすれば夢の「フルスタックエンジニア」ですよ。

というわけで今日はこの辺で。

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