会長挨拶文(改訂版)

 『地誌東京研究会』は東京都立大学のサークル「地域開発研究会」の元メンバーを中心に結成された研究会です。会の目的は、「地域の調査・分析を通じて、地域の課題解決に向けた取組や持続可能な将来像について記録・研究すること」です。「地域開発研究会」が活動した1970年代は、高度経済成長が終わり、各地で過疎・過密問題、公害問題をはじめとする地域問題が顕在化した時代でした。
 それから40年余りが過ぎ、日本は本格的な少子高齢・人口減少時代を迎えています。公害問題は比較的解決されてきましたが、過疎問題はますます拡大する一方、東京一極集中は止まらず、地方の衰退がさらに進んでいます。
 そして近年、東日本大震災に伴う原発災害や気候変動による豪雨災害、相次ぐ米軍や自衛隊の基地建設による地域問題など、地域の問題は複雑・多様化してきています。
 この地誌東京研究会は2016年に故小金澤孝昭氏(2022年6月逝去)の発案で「持続可能な地域づくりを記録・研究・摸索」することを目的に創られました。故人の思いを引き継ぎ、発展させていくことは、これからの地域づくりにとって意義深いことと考えています。
 今後、会の活動を定期的にこのホームページとしてまとめ、発信していく予定です。多くの研究・巡検の報告を発表していきますので引き続きよろしくお願いします。                                                                        2024.6.15作成


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