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地方の提案力が分かれ始めた

鳥取県でNPOを経営するゲンヨウです。小学生の子供二人の父でもあります。今日から、鳥取市では長い春休みが始まりました。一昨日の夜から、NPO経営者として、地域の保護者として、親としていろいろ考え動いています。

1.各自治体で反応が別れる

全国を見ると、千葉市や福岡市など一昨日の夜から情報発信をして、政府の要請を踏まえた独自の方法を決めています。つくば市なども工夫したやり方を提案されています。

27日夜の時点での千葉市長のツイートです。このあと、低学年の学校での受入れなど、3月2日は登校させることなど、状況判断の上、やることを決められています。

お隣島根県では、県立高校が休校しない判断も出てますし、松江や出雲も休校はしないようです。

2.鳥取県内の対応は?

鳥取県内では冒頭にあるように、鳥取市は爆速で政府案どおりの決定をしました。(それがどうかという議論はここではしません)。

(1)3月2日から休校
・鳥取、倉吉、米子、境港の4市
・岩美、湯梨浜、北栄、南部、日南、日野、江府の7町
・日吉津村
(2)3月3日から休校
・八頭町、伯耆町、大山町
(3)3月5日から休校
・若桜町
(4)3月9日から休校
・三朝町
(5)小学校が3月2日から中学校が3月5日から
・智頭町
(6)受入れ態勢の考慮をして決定
・琴浦町

県内の私立の中学校と高校では、ほとんどの学校で3月2日の週に休校を開始することを決めています。県立高校は3月5日から。ちなみに、鳥取大学附属小学校と中学校では、3月2日からの休校を決めています(国立だからさすがに政府要請は蹴れないよなぁ・・・)。

3.ポイントは自分で考えて決めるチカラ

今回の各自治体の判断については、時間が経過して評価できると思います。誰も未来はわからないので、今の時点でどうなのかはあまり意味がないかなと。

それよりもポイントは、自分たちで状況・情報を収集して決めることだと思います。鳥取市の爆速決定の中に、そういった情報収集や検討があったことを期待しますが、「要請って言っても命令みたいなもんじゃん」という雰囲気の中で「要請を踏まえた上での自己決定」を地方がいかにできるかが今後は問われてくるのだと思います。

理由は2つ

(1)霞が関は現場を知らない

官僚批判ではなく、事実として地域状況がこれだけ多様な日本(気温差でも数十度になる冬はなおさら)においては、全国一律のルールではまるわけがありません。でもある程度は指針を決めないといけないので、決めますがそれ以上の部分は住んでいる私たちがチューニングする必要がある。

そして、昔以上に困難な状況が見えにくかったりするので、現場ベースの情報収集と判断が必要な場面かと。

(2)困難は急にやってくる、誰かが決めてくれるまでは待ってくれない

僕の好きな漫画の「ワールドトリガー」の10巻で主人公が、過去の判断を問われる瞬間があります。その時に「運命の分かれ目はこちらの都合とは関係なくやってきます」・・・「僕はヒーローじゃない、誰もが納得するような結果は出せない」というシーンがあります。

まさにそういうことになるのではないかと。SNSで情報収集すると、各自治体の判断に対して、Yesの声もあれば、Noの声もあります。それに対して、ちゃんと自分なりの説明ができるような判断を経験していくしかないのかなと。

もちろん、様々な情報収集をした上であり、デマ情報に惑わされて右往左往すればよいってわけじゃないのですが、情報を精査した上で、素早く判断して動ける地域になっていくのが大事だと感じました。

4.自分たちもできることを考えてやる

冒頭にあったように、法人でできること、PTAなど保護者組織としてできること、個人としてできることを考えながら動いています。受け身にならない。鳥取市は学童保育が動くことになったので、僕の学校エリアはとりあえずの低学年の子供で困りそうな方は限定的になるかなと。

念のため、学年LINE(小学校1年生の親の連絡網)には、学校に聞きたい事を集約したり、webで使えそうなサービスなどをシェアしています。

学童のサポートもできないか考えて動きます。子供たちも一か月、授業もない状況で過ごすのは夏休みとはちょっと違うと思うので、できることをやっていきたいなと。学校も大変だと思うので、その辺も情報共有だな。

地域の提案力は自分たちの提案力でもあり、鳥取市のように大きく合併した自治体はなかなか現場に沿った判断は難しいとは思うので、地域側でチューニングしてよりよい状況にもっていきたいです。

今日のおまけは、昨日の嬉しかったことと。自分の地域でやっていることの詳細を書きます。

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