2021年3月のおすすめ
電子書籍のおすすめタイトルをご紹介!
本当の悲劇は、歴史そのものが忘れ去られることだ。
『ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅』/井出明
人類の悲劇を巡る旅「ダークツーリズム」が世界的に人気だ。どんな地域にも戦争、災害、病気、差別、公害といった影の側面があるが、日本では、それらの舞台を気軽に観光することへの抵抗が強い。しかし、本当の悲劇は、歴史そのものが忘れ去られることなのだ。小樽、オホーツク、西表島、熊本、栃木・群馬などの代表的な日本のダークツーリズムポイントを旅のテクニックとともに紹介。未知なる旅を始めるための一冊。
藤原竜也×竹内涼真 映画公開中!
『太陽は動かない』/吉田修一
新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。産業スパイ組織AN通信の鷹野一彦(たかのかずひこ)は、部下の田岡と共にその背後関係を探っていた。目的は、機密情報をいち早く入手し、高値で売り飛ばすこと。商売敵のデイビッドと謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグル過激派による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された。謀略、疑念、野心、裏切り、そして迫るタイムリミット……。それぞれの思惑が水面下で絡み合う、息詰まる情報戦の末に、巨万の富を得るのは誰か?
2022年映画化、北村匠海主演で話題!
『明け方の若者たち』/カツセマサヒコ
安達祐実、村山由佳、尾崎世界観、紗倉まな、今泉力哉、長谷川朗、絶賛!
近くて遠い2010年代を青々しく描いた、人気ウェブライターのデビュー小説。「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」その16文字から始まった、沼のような5年間。明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江ノ島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、"こんなハズじゃなかった人生"に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。それでも、振り返れば全てが、美しい。人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。
濃密な人間ドラマと哀切を極める結末。ミステリー小説の白眉!
『終わりの歌が聴こえる』/本城雅人
彼らに残っていたのは、もはや後悔だけだった。19年前に世間を騒がせた、
ある天才ギタリストの「伝説の死」。その美しい旋律に搔き消された慟哭の真相とは——?コカイン所持で逮捕された男の暴露によって、19 年前の事故を、殺人事件として再捜査することになった。当時人気絶頂のさなか、ホテルの部屋で死体となって発見されたギタリスト・鈴村竜之介。時を経て、その被疑者に浮上したのは、鈴村と同じバンドの元メンバーで、今はソロとしてブレイクしている木宮保だった。事故死か、殺人か、それとも――?当時の関係者を回り、執念の捜査を進める二人の刑事たち。音、絆、女、薬……あの日、あの部屋で、何があったのか。やがて狂騒の真実が白日の下にさらされる!濃密な人間ドラマと哀切を極める結末。ミステリー小説の白眉!
住野よるが贈る、心温まる日常小説シリーズ待望の最新刊!
『麦本三歩の好きなもの 第二集』/住野よる
後輩、お隣さん、合コン相手ーー三歩に訪れる色んな出会い。図書館勤務の20代女子・麦本三歩のあいかわらずだけどちょっと新しい日々住野よるが贈る、心温まる日常小説シリーズ待望の最新刊!