見出し画像

日本ウナギがマリアナ海溝まで泳いで産卵する驚きの理由 #3 ぬちまーすの力

胃腸が疲れない、足がむくまない、肌がうるおう……。ミネラル含有率世界一としてギネスにも登録された、奇跡の塩「ぬちまーす」。一流アスリートにも愛されるぬちまーすは、どのようにしてつくられたのか? そして人類にはなぜ、OIMs(オイムズ)と名づけられたミネラル群が必要なのか? そのすべてを明かした本、『ぬちまーすの力』よりポイントを抜粋します。これを読んだら、きっとあなたもぬちまーすを試してみたくなる?

*  *  *

「OIMs」を求めて遠い海へ

日本ウナギの場合、川に住みながら、卵をマリアナ海溝に産むことはよく知られています。海の魚と同じで、日本ウナギは誕生以来、海に卵を産んでいるのです。

画像1

日本ウナギの卵や精子には、生命体に必要なミネラルは含有されていません。当然のことながら、胚は殻を破って、海に溶けているOIMsを吸収して成体となるのです。

川に住むという大きな変化はありましたが、現在でも日本ウナギの卵子と精子はOIMsの含有されていない始原卵子であり、始原精子のままです。生存機能を完備するために、OIMsの準備されている海に卵を産んでいるのです。

日本ウナギの雌と雄は、わざわざ赤道直下のマリアナ海溝までひたすら泳いでいって、卵子と精子を産んでいるのです。親の偉大さがわかります。

親がマリアナ海溝まで行って産むのが面倒になって、住んでいる川に産むと、日本ウナギは絶滅するわけです。いかに子孫のために計り知れない努力をしているかが、ひしひしと伝わってきます。

東京からマリアナ海溝までは約2300キロメートルです。日本ウナギは赤ちゃんが産めるようになるまでに、約2300キロメートル泳がなければなりません。千葉沖の海だったら、どんなに楽だったのかと思います。

マリアナ海溝まで行くのは、より日本ウナギの羊水としての機能が高いOIMsを求めているということなのです。

サケが川をさかのぼるのはなぜ?

川に卵を産みに来るサケはどうでしょうか。サケも最初は海に住んでいました。海に産めば、新しい生命体になるためのミネラルが準備されています。それを豊富に吸収して成体に成長できたのです。

画像2

しかし異変が起こり、海では受精できなくなりました。

海に産めていれば受精する卵や精子は、海に産めなくなったら絶滅するしかないのでしょうか。いいえ、サケの卵と母親は進化しました。涙なしには語れない、母親サケの物語です。

母親サケは、自分が生きていくために必要なミネラルを卵に入れて、卵子のミネラルの内容を海と同様の状態にしてから川に産むのです。川で受精し、新しい生命体が誕生し、そして母親サケが準備したOIMsで成体になるのです。

サケは産卵後に死ぬということをご存じでしょうか。なぜ我が子の成長を見届けることなく死んでしまうのか。川のぼりにエネルギーを使い果たしたからとか、いろいろと理由は言われていますが、私の理論は「産卵の理論」の通りです。

サケは最初海に住んでいましたが、敵が増え、産卵した卵が食べられてしまったので、川に産卵したほうがいいと考えました。しかし、川に精子と卵子を産み受精した受精卵が孵化したとき、そこにOIMsはなく、産卵の理論が満たされません

そこで産卵場所の川に行くまでに、サケは自分が生きるためにあった体内のOIMsを卵子に入れてしまうのです。受精卵は卵割し胚になって殻を突き破って外界に飛び出す前に、十分なOIMsを摂取できたことになります。

自分が生きるためのOIMsを、自分の命と引き換えに2000~3000個の赤ちゃんになる卵子に入れるのです。種族保存という生命体の驚異と脅威を感じます。また、種族を継続するという進化の恐ろしさもわかる気がします。

いずれにしても親というのは偉大です。ここでも赤ちゃん誕生にはOIMsが必須でした。

◇  ◇  ◇

連載はこちら↓
ぬちまーすの力

ぬちまーすの力

紙書籍はこちらから

電子書籍はこちらから

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!