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【先読み投資】海外の情報を効率的に取得して、投資に活かす3つの方法

投資で収益を上げるには、トレンドの先読みが重要です。日本は世界経済やビジネス・トレンドの最先端ではないので、先行する事象を正しく認識するだけで投資上、優位に立てます。私がおすすめする3つの方法を紹介します。

1. 米国株が動いた理由を正確に理解する。

景気の良し悪しを認識する指標はGDPや失業率などがありますが、いずれも遅行指標です。遅行指標とは過去起こったことの定量情報なので、これからの未来を予想する上では役に立ちません

例えば、「財政政策が実施されてGDPが上がっている(景気が良い)ので、株を買いたい」、という発想では、全く儲かりません。株価は将来の予想を織り込むように価格決定されます。今、経済状況が良いことは全て既知の情報として反映済みなので、今後、将来さらによくなるかどうかを考える必要があります。

究極的には、あらゆる経済指標の中で、最も優良な経済の先行指数はS&P500株式指数です。S&P500は世界経済の中心である米国経済の定量指標であり、金融・財政政策・政治・決算など、あらゆる市場にインパクトを与える事象を反映しています。

世界中の投資家のみならず、中央銀行・各国政府なども、S&P500の動向を無視できない状態になっています。投資家は、米株の日々の値動きとどうして(何が材料になって)価格が動いたを知ることが重要です。

最初は、何故ある材料によって、株価が上がった(下がった)かわからないと思いますが、継続して見続けて下さい。見続けることで、どういった材料が株価に影響を与えるのかが理解できるようになっていくと思います。

日々の値動きは簡単にデータ取得できますが、その背景となる理由を正しく理解するには経済紙、ニュースを見た方が良いと思います。市場の動きは需給などで動くこともあり、全てを説明することはできませんが、大概の場合は十分な理解に至ると思います。

個人的には、WallStreetJournalやFinancialTimes、モーニング・サテライトなどが有用だと思います。日経については、解説は丁寧で詳しいのですが、いかんせん情報が遅いのでお勧めしません。

2. 次に市場で何が注目されるかを把握する。

市場で起こっていることが次第に理解できるようになってきたとしても、それだけでは、将来を予測、収益を稼ぐことはできません。どのようにして、将来の値動きを予測するのでしょうか。

市場の値動きが捉えられるようになった後には、次に市場が何に注目しているかを知る必要があります。新聞や情報番組で、次の市場の注目点は〇〇ですなどと、紹介している場合は、いったんそれをベースに考えてみても良いと思います。

市場の次の焦点とは、これから起こることで、誰も答えは持っていません。この不確実性が、収益の源泉になります。例えば、市場の予想の大半が強い経済指標を予想していた場合、その方向にベットして、的中させてもほとんど価格は上昇しないでしょう。逆に強い予想が広がる中、失望の内容になれば大きく価格は下がります。

マクロ経済でも、個別企業でも価格形成のメカニズムは同じです。まずは、値動きの背景と次の注目点を把握し、自分なりの相場観を醸成することを優先してください。

直近では米債金利の急騰がテーマです。以下の記事が参考になると思います。


3. 各セクターにおける世界一位の企業の業績・動向に着目する。

世界経済の方向性を理解した後に、個別企業の投資を決定するのをお勧めします。個別企業の株価は市場全体のダイレクションに大きく影響されてしまうからです。どんな銘柄であっても、市場全体の動きと逆行し続けることは、基本的にはありません

日本株で投資する際には、世界第一位の企業を精査して、業績トレンドを把握することをお勧めします。多くのセクターで世界一位の会社は米国企業ですが、世界一位になる企業は、圧倒的な規模を誇るため業績が安定しています。また、R&Dも巨額であるため、各セクターにおけるトレンドを先行しています。

ある業界首位企業の業績が上向いてきた場合、通常数年単位でアップ・トレンドが持続します。日本企業の株に投資する場合にも、業界首位企業と同様の業績トレンドになっているか?、業界トレンド・技術などにキャッチアップできているか?などを見て競争力が維持されているかを確認します。

業界首位企業から業績回復、株価上昇するケースが多いです。そのため、投資対象が決まっている場合でも、まず、業界首位企業の業績トレンドなどを把握し、再度、投資したい企業を吟味するようにすると外れクジを引きリスクを減らせると思っています。

下記の記事が参考になると思います。

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英国紳士



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