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【6】『転職と副業のかけ算』#書評#望愛課題図書

こんにちは。

今週の課題図書はこちら。キャリアに悩むすべての人のための本。生涯年収を最大化する方法を知ることができる。



あっという間に夏が終わり、私も含め就活生の中には、本格的に就活に取り掛かろうと意気込む人も多いのではないでしょうか。

社会人の方の中には、もっと年収をあげたいと考えていたり、今この会社でずっと働き続けることに違和感を感じていたり、副業を初めてみたいと思っていたりするかもしれません。

また、新社会人の方は、仕事に少し慣れてきて、自分の立ち位置やキャリアについて考えることがある時期かもしれません。

本書は、そんなすべての人に読む価値があり、自分の1つのロールモデルにしてほしい1冊です。


著者のmoto氏ってどんな人?

本書の著者であるmoto氏は、長野県出身の32歳。新卒で地方ホームセンターに入社し、レジ打ちからキャリアをスタート。現在は広告ベンチャーで営業部長をする傍ら、Twitter、ブログ、note、voicyなどを通じて独自のキャリア論を発信している。

4度の転職によって、会社員として年収240万→年収1000万を実現したノウハウ、副業年収4000万円を稼ぐメソッド、さらに「本業」で成果を出すための仕事論などが多くの支持を集め、Twitterのフォロワーは約1年で5万人を突破。インタビュー記事がTwitterで日本のトレンドに入るなど、今、最も注目されているサラリーマンの1人だ。

そんなmote氏がいままで経験してきた仕事について、サラリーマンとして汗水流して得た知見、何度か繰り返した転職から学んだこと、副業で成功する秘訣まで余すことなく語られる。

そもそもなんで今、副業?転職?

これからの時代、「安定」の定義は「企業への依存」ではなく、「個人で稼ぐ力」にシフトしていくとmoto氏は言う。

昔みたいに、大企業に所属していることが安定な時代ではないのだ。

そんな時代の変化に伴って、企業ではなく個人にも変化が求められている。大事なことなのでもう一度言うが、働き方や教育、子育てなど、すべてにおいて"正解"がなくなった現代を生き抜くには「個人で稼ぐ力を持つ」べきなのだ。

あなたは、もし明日、会社に出勤して、上司からクビを宣言されても「わかりました。では次にいきます」と言える状態でしょうか?

「自分はいつだって転職できる」「どんな環境でも、自分でお金を稼げる」「給料意外に収入がある」という状態を実現していくことが「本当の安定」につながるのだ。

1つの会社に依存して働き続けるよりも、複数の会社で経験を積み、自分の市場価値を伸ばしていくことは、1つの自己防衛策になる。

そして、転職や副業は、より高い給料や新たな成長機会、自分の置かれた環境を変えるために誰もが使うことのできる手段なのである。

本書を読んで学べること

年収240万円の地方ホームセンターを選んだmoto氏は、自分のキャリアを解像度高く描いていた。たとえ初任給が安くとも、将来への投資だと割り切る。その代わり、早期に評価されて実績が出せて、入社後に自分のやるべきことが想像できる会社に入ることで転職でのし上がろう。サラリーマンで年収1000万円を稼ごう。そう決めて行動を起こし、実際に10年後に年収1000万円を稼ぐ営業部長になった。

本書読むことにより、自分のやるべきことや考えるべきことが解像度高く理解できる。つまり、転職するにあたって必要な一連の行動がイメージでき、(書類作成や面接のこと、転職後のことまで余すことなくレクチャーしてくれる)副業の魅力というのも十分に理解できる。

ここで学べる事をいくつか箇条書きでまとめておく。

・次に行くべき転職先の選び方
→ 転職で年収をあげるには「業界」か「職種」のどちらかの軸を「年収の高い業界」または「年収の高い職種」にずらすのが近道。特に、業界は年収に大きく影響するので「業界」を変える軸ずらしがオススメ。

・初めての転職活動で必要な情報量
→多くの企業の求人を見て、今の仕事との共通点を見つけると、本当は自分が活躍できる職種があったり、自分を求めてくれる会社を見つけることができる。また、今の年収の妥当性や、業界内での年収ポジションが分かる。

・転職におけるベストなタイミング
→仕事が最高潮なとき。仕事が嫌になったから転職するという考えは、転職が目的になってしまう。また、今の仕事で成果を出していることも重要。

・成果につながる働き方
→機会をもらえる環境で背伸びをすることや、未経験でも挑戦する姿勢が大切。また、できる人を徹底的にマネることにある。

・転職活動をする上で今後自分に求められること
→自分の仕事をちゃんと理解したうえで、どんな人にもわかりやすく説明できて、行動を伴うこと。

・サラリーマン向けの副業
→ で時間が限られたサラリーマンができる副業には、大きく4つのパターンがある。1つ目が「コンテンツ配信」、2つ目が「転売」、3つ目が「イベント」、4つ目が「投資」。どれもすぐに始めることができるが、そのなかでもオススメなのがコンテンツ配信。


副業と転職をかけ算するとどうなるの?

転職と副業は、サラリーマンであれば誰でも使うことができる「術」。しかし、これを掛け合わせてキャリアを組み上げている人はまだ多くはいない。

ある分野で圧倒的に突き抜けて100万人に1人の存在になることは難しいが、本業で努力を積み重ねることで特定の分野で100人に1人の存在になることはできる。同じように転職して別の分野で100人に1人の存在になれば、100×100で1万人に1人の価値を持つ人材になることはできる。

本業で得た知見を副業に掛け合わせ、市場価値の高い人間であり続け、個人としての稼ぐ力を高めていこう。

所感~すべてにつながること~

本書から、年収を大きく上げたmoto氏の仕事に対する姿勢や思考方法、働き方を新たに自分に取り入れることができました。また、転職活動の取り組み方から就職活動に活かせることやマネできることをたくさん発見しました。

その中でも印象に残った言葉が3つあります。

1.最も評価されないのは、「言われたことだけやった行動」。

なぜこれをやるのか、を自分で考えないことには、自分の思考が停止してしまい、市場での評価は上がらない。

2.常に「市場価値」を意識して働く。

自分の価値は、役職だけでは決まらない。会社の業績を伸ばすための本質を見極めて、効率的に行動することで生産性を上げ、自分で市場からの評価を上げていくことが大事。

3.やるか、やらないか。

ただそれだけで生涯年収は大きく変わる。何かしらの行動を起こさないことには、なにも始まりまらない。稼ぎたいのであればアクションを起こすことなのです。

大事なのは、受け身にならないことだと思いました。著者の行動力はとてもすべての人がマネできるものではないほどです。

全てにおいて、行動することで見えてくることがたくさんあり、行動することで得られるものがある。たくさんの行動を起こして転職や副業をすることで生涯年収を最大化することもできます。

就職活動や仕事、就職した先、さらにその先に転職することがあったとき、すべてのことに取り組む姿勢が受け身にならないように、自分から掴みに行くために行動できる人になりたいと強く感じました。



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