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[RTU] 最高峰への道

日本人ファイターが世界最高峰のUFCとの契約を目指す「ROAD TO UFC」の2回戦が10月23日(日本時間)に開催される。

フライ級からライト級までの各階級でトーナメントが組まれ、優勝した選手がUFCとの契約を獲得することが出来る「ROAD TO UFC」。

そのトーナメントのセミファイナルに駒を進めた日本人選手が再び戦いに赴く。


RTU2回戦 バンタム級 準決勝
風間敏臣(日本) 対 キム・ミヌ(韓国)
中村倫也(日本) 対 野瀬翔平(日本)

日本人選手三人が生き残るバンタム級はUFC契約の可能性が最も高い。

そんな日本人三選手の中で最も注目出来る選手はRTU1回戦であっという間に一本を極め勝ちを収めた中村倫也だ。

LDHを離脱して米大手「IRIDIUM SPORTS AGENCY」と契約した中村は着実に世界と戦うための環境を整えている。

高いレスリング技術をベースに持つ中村はテイクダウンの技術に優れ、倒してからのコントロールも安定している上に極めの強さもある。

「ROAD TO UFC」に出場した日本人選手の中でも今のところ一番良い勝ち方が出来ている選手でもある。

「UFCで試合を見てみたい」
そんな気持ちや期待が膨らむ技術やフィニッシュなど、新たな日本人UFCファイター誕生の期待が高まる注目のバンタム級。


RTU2回戦  フェザー級 準決勝
イー・ジャー(中国) 対 松嶋こよみ(日本)
リー・ジョンヨン(韓国) 対 ルー・カイ(中国)

RTU2回戦のフェザー級準決勝にはONEでも活躍していた「松嶋こよみ」が駒を進めている。

1回戦ではホン・ジュニョン(韓国)とハードな試合を繰り広げ、2-1の判定で競り勝った。体力が底をついているような状況でも攻防の際をものにしていた松嶋には技術に加えて気持ちの面でのタフさがある。

しかし準決勝であたるイー・ジャーは1回戦で日本の佐須啓祐を下している強者だ。

佐須は現修斗世界フェザー級のベルトを持つ実力者である。その佐須をイー・ジャーは強い組み力を用いた壁レスで封じ込めた。

そして佐須はテイクダウンされた際に手をついたことで右腕を負傷してしまいチョークのディフェンスを行うことが出来ず、そのまま極められてしまった。

試合時間が短かったので何とも言えないが、ストライキングでの当て勘は佐須の方が上手をとっていたようにも見えた。しかし、組みの技術の部分で大きな差がありコントロールされてしまった。

ボクシングと柔術をベースにしながらロシア仕込みのレスリング技術を併せ持つイー・ジャーの組みは強力であることがこの試合ではっきりと分かった。

そのイー・ジャーを松嶋は攻略することが出来るのか。

過去に世界レベルのグラップリング技術を持つゲイリー・トノンとの試合経験を持つ松嶋だが、この1戦で勝ちを得るにはそういった過去の強豪との戦闘経験もフル動員する必要があるだろう。

空手仕込みの打撃と1回戦で見せたような粘り強さをもってこのフェザー級トーナメントを何とか勝ち抜いて、悲願のUFC契約を勝ち取って欲しい。

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