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[まとめ]MMAニュース

平良達郎VS.アレックス・ペレス

平良達郎のUFC6戦目の対戦相手が変更となり、ランキング5位のアレックス・ペレスと戦うことになった。

一気にランキングを上げることが出来るチャンスが舞い込んだ平良達郎はアレックス・ペレスという上位ランカーを仕留めることが出来るのか。

パントーハとフィゲイレード、そしてモカエフという王者・次期王者候補を相手に連敗を重ねていたペレスは、ニコラウをフィニッシュして連敗脱出に成功すると同時に再び勢いを取り戻そうとしている。

ストライキング・グラップリングともに高いレベルを持つペレスをしっかりと攻略することが出来れば、トップクラスのファイターと肩を並べるだけの実力を持っていることが証明されることになるだろう。

これで5位というランキングの獲得に成功すれば、王座挑戦という大きな舞台にグッと近づくことになる。

なのでこの一戦は、UFC日本人チャンピオンという史上初の偉業を成し遂げる上で、とても重要な戦いとなってくる。

圧力とパワーに負けず、平良達郎が持っている武器の強力さを改めて知らしめられるような試合となれば、世界中のファンは平良とチャンピオンの戦いを望むことになるだろう。


矢地祐介のベラトール挑戦

RIZINで活躍を見せている矢地祐介がBellatorに参戦し、マンスール・ベルナウイと対戦した。

矢地はケージレスリングやテイクダウンなどグラップリングによる攻撃を重ねることでベルナウイを削っていきたいところだったが、スタンドの主導権をあっさりと握られてしまった矢地は逆にテイクダウンを奪われることになってしまい、1Rで大きな差を付けられてしまった。

そして続く2R目も状況を打開することは出来ず、再びスタンドで押されて組みでコントロールされる展開に陥った矢地は、ベルナウイに一矢報いることも出来ずにダースチョークを極められてしまい一本負けとなった。

日本と海外との差は階級が上がる毎に大きく開いて行くことになるが、今回の試合を見るとライト級で日本人が活躍することは非常に難しく感じられてしまう。

それくらいに圧倒的な差が見えた試合内容だった。


RTU、日本人選手の結果(エピソード1・2)

UFC行きのチケットをかけたトーナメント式の大会、ROAD TO UFC。

そのシーズン3が本日開催され、エピソード1・2が執り行われた。

試合結果

フェザー級
○ズー・ガンジエVS.●安藤達也

※ガンジエの3R判定勝利
ガッツを見せた安藤だったが、終始ストライキングの能力に差が見られる試合内容だった。

フェザー級
○原口伸VS.●ホン・ジュニョン

※原口の3R判定勝利
レスリングで押し切った原口だったが、しっかり背中をつかせる場面はあまり見られず、原口のレスリング技術への対処が進んでいる印象。上を目指すことを考えると、相手をコントロールしながらのパウンド技術やスタンド勝負など、強みを活かすために新たな武器を見せていく必要があるように感じた。

女子ストロー級
●ホアン・フェイルVS.○本野美樹

※フェイルの体重超過により、本野が不戦勝で2回戦進出

フェザー級
○河名真寿斗VS.●ソン・ヨンジェ

※河名の3R判定勝利
河名がレスリングで消耗戦に持ち込み、ヨンジェの打撃になんとか耐えることでチャンスを呼び込み勝利を収めることに成功した。ただ、河名はテイクダウンを取ってから寝かせてコントロールすることが出来ていなかったので、相手に反撃するチャンスを与えてしまいピンチを作り出してしまっているように見えた。
この先もUFCという舞台を目指しながらレスリングでアドバンテージを狙って行くのであれば、もっと圧倒的な支配力で完封するくらいの技術が必要になってくるだろう。そのためにもレスリング以外の引き出しでも勝負出来る幅広い総合力の向上が求められるのではないかと感じる試合内容だった。

本日出場した日本人選手4人の内、3人が勝ち上がるという好調なスタート見せたRTU。

明日のエピソード3・4にも注目が向けられる。


Bellatorバンタム級タイトルマッチ

Bellatorのバンタム級ワールドGPを制したパトリック・ミックスにマゴメド・マゴメドフが再度挑戦する形で組まれたタイトルマッチ。

ワールドGPではミックスに一本負けを喫しているマゴメドフ。

マゴメドフにとってはリベンジと王座獲得が掛かった大一番となる。

バンタム級タイトルマッチ
○パトリック・ミックスVS.●マゴメド・マゴメドフ
※ミックスのスプリット判定勝利

接戦の末、的確な打撃でペースを握ったミックスが評価される結果となったが、この結果には多くの不満が寄せられている。

確かにミックスはジャブでマゴメドフを削り、インローでダメージを蓄積させていたが、ビッグショットを決めていたのはマゴメドフの方だった。

ミックスの得意なバックテイクも防ぎ、強みを活かすこともさせなかったマゴメドフは要所要所でミックスに打撃をヒットさせ、ぐらつかせるシーンもあった。

打撃を上手くまとめればフィニッシュを呼び込めそうな場面もあったが、マゴメドフはミックスのタックルを警戒してなのか自ら組み付きに行ってしまいミックスの安全を確保するような展開を作ってしまっていたので、勿体無い印象を受けたけれど、与えたダメージで差を付けていたのはマゴメドフの方だったように感じた。

しかし、それ以外の場面でマゴメドフは距離を支配されてコツコツとミックスの打撃をもらってしまっていたので、ポイントの割り振りは難しいものになっていただろうと思う。

ただ、結果的にはミックスが堅実な立ち回りで王座を守り、マゴメドフは敗れながらもその力強さを示す形となった。

この圧倒的とは言えないミックスの初防衛は、今後の挑戦者たちにどのようなデータを与えることになったのか。

手堅い勝ち方に依存すると勝負強さを失ってしまうので、力強い挑戦者を相手にした際に苦労することになってしまう可能性がある。

この戦いから学びを得て、成長を獲得するのは王者かそれとも挑戦者か。

王座挑戦を狙うベラトールのネクストファイターに今後の期待が向けられる。

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