映画レビュー 46作目 ルパン三世  カリオストロの城

https://m.youtube.com/watch?v=UhHm5Gd71wI

今回は、45年前の作品であるが、夏休みの映画館
として、再上映している、ルパン三世カリオストロの城をレビューする。

ルパン、次元、五ェ門は、国営カジノから金を盗むが、ゴート札である事が判明する。
その為、ゴート札の出所とされている
カリオストロ公国に向かう。
そんな中、ある少女と大人がカーチェイスを行っている所を目にして、女側にルパン達は着く。
その少女は、カリオストロ伯爵の妻になるクラリスであり、ルパン達はクラリスを解放する為、
奮闘する物語となっている。

https://m.youtube.com/watch?v=5dzhgOxlr-U

本作には、主に3つのポイントがある。

1つ目は、ルパン達の動きである。
普段、ルパンを見ていると、豪華な動きや生活を
送っている泥棒というイメージがあり、親近感を
抱く事はあまりない。
しかし、本作では、タイヤ交換の為のジャンケン、カップ麺を食べるシーンなど、日本に住んでいる我々と同じ生活を送っているシーンが多々見る事ができるので、なぜか親近感を抱いてしまう。
これは、カーチェイス、クラリスに指輪を届ける
ためにジャンプするシーンと言った、実際には無理な動きでも、共感でき、実際に私でもこのような
動きは出来てしまうのではないかと思ってしまう。
ルパンは、テレビシリーズも含めて、ほとんどの
作品を視聴しているが、時代背景という事も大きく影響してしまうのだが、他の作品では、あまり
このような思いになる事はないので、注目ポイントの1つである。

2つ目は、本作が公開された当時、本作でしか見れなかった性格を見る事ができる作品だという事
である。
ルパンで言えば、監督の宮崎駿は、最初のTV
シリーズに参加していた、ベテランスタッフ
であった。
要所要所、パート1で見られた描写は、あるものの、クール・真面目・シリアスな同作では無く、
かと言って、当時、絶賛放送中だった、奇想天外のドタバタコメディであるパート2作風でも無く、
ある程度年を取り、丸くなった優しいルパン達
となっている。
パート1好きの私にとって、その性格がほぼ無いのが残念だが、作品が制作された順で見てみると、
ここまで、この性格を見る事ができるルパンはないので、こういうルパンもアリだよなと思って
しまう。
ただ、これ以降、この性格を元に作成された
エピソードがあまりにも多いのはどうか
と思ってしまう。
この作品だから、この性格が成り立っているので、今後作成される作品では、この性格は、絶対に参考にしないでほしいと考える。

3つ目は、作画である。
カーチェイス、銃の動きなどは言うまでもない。
むしろ、私が注目しているのは、作画ミスの点で
ある。
冒頭の車のごくろうさんの文字や、最後の伯爵の持ち方など、注目して見てみるとあれ?と思うシーンが多々ある。
このシーンを注目しながら見るのがおすすめ
である。

何度繰り返し見ても飽きず、これは、ルパンじゃ
無いというファンの気持ちも理解できるが、
こういうルパンだっていいじゃ無いかと思って
しまう大好きな作品である。

星は5つ。


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