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サントリーニ島 ~その3~

みなさま、こんにちは

早く秋が来てほしい、今日この頃。
秋が来たら、山に行って紅葉を見ながら和菓子と抹茶を楽しみたいです。

茨城には山がたくさんあるので、笠間の方へ行けば栗も楽しめます^^

さて、今日も前回に引き続きサントリーニ島での体験について。

今回は訪問したサントリーニ島のワイナリーについて書こうと思います。

ノスティミアでは、サントリーニ島の2つのワイナリーからワインを輸入しています。
その1つが、ガバラス ワイナリー (GAVALAS WINERY)

サントリーニ島 メガロホリ (Megalochori) に位置し、サントリーニ島で伝統的なcanavaスタイルのワイナリーです。

ワインのテイスティングをする空間
洞窟のような空間
絞ったブドウの果汁はこの穴に入れられていた
かごの中に収穫したブドウを入れていた

現在はこの空間でワインは生産されていません。
Canava スタイルのワイナリーは島でも2~3軒しか残っていないため、歴史的価値のある建造物として保存されているのです。

ガバラス ワイナリーは家族経営のワイナリーで、18世紀に家族のためにワイン醸造を始めたところから歴史が始まります。
その後、規模を拡大し、樽のままワインを海外へ輸出し、1998年にボトリングを開始しました。

ギリシャの最も有名なブドウ品種、アシリティコを中心に、島でしか栽培されていない固有品種にも着目し、ワインを生産しています。

今回は、5代目のヴァゲリスさんがワインの説明をしてくれました。

カバラス サントリーニ 2022
PDO サントリーニ
アシリティコ 100%

ガバラス ワイナリーの顔!
サントリーニ島をモチーフにしたブルーボトルは特注です。

香りは主に柑橘類と火打石のようなミネラル感。
高い酸味と少しクリーミーな舌触り。凝縮された果実の風味を楽しめます。

カバラス ニクテリ 2022
PDO サントリーニ
アシリティコ 100%

昔、島全体でワイン生産が盛んに行われていたころ、ブドウの収穫は島の住人総出で行われていました。
一日中炎天下の中ブドウを収穫し、夜になったらそのブドウを圧搾します。

「ニクタ」とはギリシャ語で「夜」を意味し、夜中に圧搾が行われていたことから昔白ワインは『ニクテリ』と呼ばれており、その名は現代にも引き継がれています。

現代の法律では、「ニクテリ」と名をつけるには最低3か月間樽熟成を行わなければなりません。
ガバラス ワイナリーのニクテリは6~8か月間樽で熟成されています。

樽で熟成されることによって、酸味の角が落ち、なめらかな口当たりになります。
温度が上がるにつれて、塩味が強くなるのも特徴的。


『ENALIA 2021』
PDOサントリーニ
アシリティコ100%

こちらはまだノスティミアで取り扱いのない商品。
優れた年にしか生産されない特別なワインです。

彼らが使用している畑の内、特に優れた4区画の畑のブドウのみ使用。
それぞれ別々に醸造し、高品質と認められたワインのみをブレンドしています。1.5~2年間澱と共に熟成しています。

サントリーニ島のアシリティコの白ワインは他の産地と比較して、アルコール度数が0.5~1%高いのが通常です。
アルコール度数が高くなればなるほど口に含んだときの厚みは高くなり、重い印象を与えがちです。

こちらのENALIA、わたしが感動したポイントはアルコールの溶け込み具合。14%のアルコールを感じさせないほど、溶け込まれているためすごくエレガントに感じました。
ゆっくり味わいたいワインです。

ガバラス ヴィンサント 2016
PDOサントリーニ
アシリティコ 90%、アシリ 5%、アイダニ 5%

「神話の蜜」とも呼ばれる600年の歴史をもつサントリーニ島の甘口白ワイン。
10‐15日間天日干しされたブドウを使用しているため、5kgのブドウからたった1本しか生産できません。(通常約1㎏から1本ワインはつくれます)

ゆっくり4か月間かけて発酵を行い、その後、樽の中で最低6年間熟成されます。使用されている樽は80年物のロシア産の樽。
その昔、ロシアとの貿易が盛んだったためロシア産の樽をしようしているそう。

レーズン、ナッツ、キャラメル、ドライフィッグ、ナツメグのアロマに、バターのような滑らかな舌触り。
カフェオレを感じる後味。とても複雑みのある味わいです。

同じ品種からでも多様な味わいをもつワインを生産しております。
とっても興味深いし、とってもおいしい!

是非、オンラインショップからカバラス ワイナリーのワインをチェックしてみてください^^

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