新車の機能「ヘイ、トヨタ」 使ってみて思う事
親戚のおじさんの車が新車になった。
トヨタのボキシーだ。世界の事情で注文してから一年ほど待ってやっと届いたらしい。
この前乗せてもらった時色んな機能に驚いた。
もう一般的な機能だったのかもしれないが私はこういう車にあまり乗ったことがなかったから。
ハイブリットで以前に比べたらガソリンの消費量が二割ぐらい減っているし、バックミラーはデジタルになり、車庫入れの時なんかは車体を上部から見て透過させて映し出してくれる。
高速道路のオートクルーズもついて、自動パーキング機能もついていた。
そして、走行中にいろいろ車が教えてくれる。
信号が青になっても発信しないときは「先行車両をご確認ください」とか「信号が青です」とか、「事故多発エリアです」聞いてもないのに「この付近でおススメのお店は…」などなど…。
たまに「お母さんじゃないんだからさぁ~」って突っ込みたくなるくらいおせっかいに言う時もある。
その時は確か「ゾーン30エリアです」と車が教えてくれた。
それを聞いたとき意味が分からなかった。
なんだ?ゾーン30エリアって?
おじさんに聞いたけどおじさんも分からない。
おじさんは「車に聞いてみれば?」と言った。
座席の上にスピーカーがあり、「ヘイ、トヨタ」と呼ぶと機械が答えてくれる機能をおじさんはオプションで付けていたからだ。
すぐに「ヘイ、トヨタ。ゾーン30エリアって何?」と聞くと
しばらく考えた後「分かりません」という答えが返ってきた。
「え?何で分からないの?」と思わず言うと
「すいません。ご期待にそえるように頑張ります」
と言った。
おじさんは笑ってナビを見て言った。
「うーん、多分この辺り小学校とか幼稚園があるから30キロ走行なのかもな。気を付けて走行してくださいって意味かもな。」
と言った。
おぉ、これぞ人間!
と私は思った。
人はやはりその場に応じて察することが出来るんだ。機械も頑張っているがなかなか難しいようだ。
前にこんな話を聞いたことがある。
学者たちは「ドラえもん」を作ろうと頑張っている。
それは四次元ポケットではない。
人の気持ちを察するロボットを作ろうと頑張っているらしい。
なぜならドラえもんには分かるからだ。のび太君が泣いている理由が。
宿題が出来ないのか、ジャイアンにいじめられたのか、ママに叱られたのか…。
これを機械に理解させるのが一番難しいと言っていた。
色んな状況に柔軟に対応することが出来る、人の気持ちを察することが出来る。これこそ機械にはない人間の特徴だ。
こんな機械がいつかできるんだろうか。
今回のトヨタの例に関して言えば、人間でも私のように鈍い人もいるんだけど…。おじさんは分かったが私は分からなかった笑
まぁ、そもそも「この辺りは子供たちが多い地域です。気を付けて走行ください」といってくれたら分かりやすいのにと、安易に機械に頼ろうとする自分もいる。