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甲田学人『ほうかごがかり』

 ライトノベルの中でも私的には2番目に精神にくる作家、それが甲田学人。
 『Missing』や『ノロワレ』では民俗学を、『断章のグリム』では童話をモチーフに、ホラーメルヘンのような世界を描いてきた作者が今度題材に選んだのは、学校の怪談。
 7人の小学生が選ばれて、毎週金曜日、昼とは全く違う世界の小学校で怪異と対峙することになる。求められているのは、それを観察すること。配られた日誌に、彼らは怪異の様子を記述していく……。
 甲田学人らしく、世界観内謎解き的な要素もあり、ファンとしては満足。グロさと怖さが控えめなので、他の人にも薦め……られるかも。小学生には薦めないけど。

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