原作も映画もよき。 それは「モノやコトの捉え方」次第。
私は、森沢明夫氏の小説をこよなく愛している。
毎日寝る前に、
森沢明夫氏の小説を読み味わうことが、
今の私の楽しみのひとつである。
森沢作品は心温まるハートフルなものばかりで
心地よく眠りにつくことができる。
どの作品も伏線多数。
エンターテインメント性に富んでおり申し分ない。
それでいて、作品を横断する隠し玉を潜ませている。
隠し玉とは何か。
例えば、過去の作品で脇役だった登場人物が、
今回は主人公になったり、
過去の作品の主人公が脇役になったり。
この名前に見覚えがあるな・・・
あっ!主人公の上司として登場してる!
このセリフどこかで聞いたような・・・
あっ!あの作品のあの人物の言葉か!
という発見をしたいがために、
私は登場人物の相関図と名前を記録している。
隠し玉に気づいたとき、
私の「悦」感情が大きく作動する。
これも森沢作品を楽しみのひとつである。
そんな森沢作品。
映画化されたもの多数。
・津軽百年食堂(2011年)
キャスト:オリエンタルラジオ、福田沙紀
・ふしぎな岬の物語(2014年)
キャスト:吉永小百合、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶
・ライアの祈り(2015年)
キャスト:鈴木杏樹、宇梶剛士
・夏美のホタル(2016年)
キャスト:有村架純、工藤阿須加
・きらきら眼鏡(2018年)
キャスト:金井浩人、池脇千鶴
・大事なことほど小声でささやく(2022年)
キャスト:後藤剛範、深水元基、遠藤久美子
ひょんなことから、
先月U-NEXTの31日間無料トライアルに登録した。
この無料期間を活用し、
森沢作品を映画したものをすべて鑑賞した。
6本とも原作と一味違って心に染みた。
原作を映画化した作品を鑑賞する際、
私は2つの楽しみ方を意識している。
①原作のストーリー等を忠実に映像化している場合、
その人物設定や背景を思い浮かべながら映画を楽しむ。
②そうでない場合、つまり原作と映画でストーリー等が異なる場合、
パラレルワールド、スピンオフものとして映画を楽しむ。
以前は、原作を忠実に映像化したものを好んでいた。
がある時から、原作と異なるのものに対し、
「そう来たか!」と変化球を楽しめるようになった。
原作に吸引されることなく、
反発しアレンジする。
その挑戦的な映画化のスタンスに、
ある種の憧憬を抱きつつ、
鑑賞するようになった。
この鑑賞方法を覚えてから、
映画を別の視点で楽しむことができるようになった。
時折、原作と違うストーリーの方が
映画として面白いとさえ思えるようになった。
「こうあるべき」から「こういう見方もできるのか」になった。
これは「モノやコトの捉え方や見方」
でも同義といえるのではないか。
モノやコトを「表」だけでなく「裏」も見る。
時には「側面」からも見る。多角的にモノやコトを見る。
そうすれば実生活において、
困難なモノやコトも捉え方や見方次第で、
「これはチャンスなんだ!」
「自分にとって必要なことなんだ!」
と思うことができるのではないか。
こうした「モノやコトの捉え方や見方」
を身に付けたいものだ。
まずは意識することからはじめよう。
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