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読書感想 道尾秀介 向日葵の咲かない夏

kindleUnlimitedで読み放題になっていたので再読しました。
せっかく夏ですしね。




この物語は、小学四年生のミチオが夏休みに体験した出来事を書いた作品です。ですが、ヒャッハー!!ぼくの夏休み!っていう少年らしいキラキラしたお話では全くありません(そりゃそうだ)

 この小説、一度読んだら忘れられない作品だと思うんですよ。叙述トリックがすごすぎて。まんまと騙されます。

 一度読んで、おぼろげながらもあらすじや犯人を覚えているはずなのに!なのに!!
途中で止められず一気読みしてしまいました!!物語に引き込まれてしまうのです!!
謎を小出しにしていくこの感じ。非常に演出が上手ですね。

 ストーリー自体は、好き嫌いが分かれる小説なのかもしれません。なんせ内容が殺人やネグレクト、小児同性愛なので…(でもミステリーってそういうもんか)
そういった描写が苦手な方はキツイかもしれないですね。

 終業式のあと、ミチオは同じクラスのSくんの家に夏休みの課題や提出物を届けに行きます。そこでミチオが見たものは……

そこにはSくんの変わり果てた姿がありました。Sくんは首を吊って自殺を図ったのです。

しかし、その後Sくんの遺体は消えてしまうのです。
それと同時にSくんは思わぬ形でミチオの前に姿を現します。


Sくんは本当に自殺したのか?それとも他殺なのか?
犯人は誰なのか?

奇妙な世界観に一気に引き込まれます。
そして、随所で感じる小さな違和感の正体が最後に一気に明らかになります。

こちらの作品、一度読んでみて損はないと思います。話のネタになると思います!

夏休みにぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 


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