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フィンランド旅行⑺

実質フィンランドには4日しか滞在していなかったので、このフィンランド紀行は4話までだと、自分でも思っていたのだけれど、気づいたら7話目になっていた。😂

でもこれが最終話。🤭


フィンランド最終日は、予備日とでもいうのだろうか、特に何かをすることを決めていなくて、空港に行くのも、もう何があるかわからないから、お昼ごはんを食べたらすぐ空港に行っておこうと、前日までに決めてあった。

いつものように2階のホールで朝食を採りながら、今日はどこいく?という話をし、気持ち的に焦るのは嫌だから、美術館に行こうということになり、徒歩でも行ける「アテネウム」というところに行くことを決めた。

美術館名は、ギリシャの女神「アテネ」からつけたらしく、1987年に建てられた、フィンランド最大規模の大きな館だ。


丁度「カラー&ライト – 印象派の遺産」という展覧会を2月25日までやっていて、印象派が大好きな私には、とてもラッキーなタイミングだった。

ルノアールやセザンヌ、シスレーやピサロなどの絵があって驚き。
中でも「アルフレッド・ウィリアム・フィンチ」の作品がたくさんあった。

転描写の絵は、描くのに根気がいるだろうな~と思いながら見ていた。笑


表紙写真は、なんとモネ。(クロード・モネ)
印象派の中でも特に好きな画家だ。

私の今の部屋には、和室にも関わらずモネの絵が3枚も飾られている。
1つは超有名な「印象・日の出」。
どんな日でもこの絵を見れば、朝日を感じて起きられると思ったから。

印象派の何が好きかって、”余り細かくない筆遣いなのに表現したいことがわかる”ところ。

例えばこの絵。
筆の幅が大きくて、形をとらえる線などはないけれど、それでも白波が立っていたり、服や彼女たちに当たっている光が、左上の方から降ってきているのがわかる。

ヨーロッパの、あまり強くない日差しと影がわかる。

写真のようにきっちり書かなくても、この「ぼやけた感じでわかる」ところが「絵」らしくて好きなのだ。


昔は、海水浴をするのに、裸で入っていたのかしらん…。


平筆で、最低限必要なところだけ色を乗せているような感じで、音楽で言えばJAZZと同じ。
たくさんある音を敢えてそぎ落として、ミニマムになったピアノとベースとドラムで奏でているような…、そんな感じに私は受け取る。


下手で笑えるけれど、私が今まで作ったたくさんの和食器の中に、唯一ある洋皿。(26㎝)
これは、既に形があって、絵付けをしただけのもの。

御須(ごす)という、青色だけを使って、一番広い絵筆で、印象派みたいな花柄を大胆に書いてみた。


ウニッコ風。あくまで風。笑

私はこれで、「ハンバーグ」だとか「とんかつ」だとか、キャベツを添えるおかずをよそって食べているし、時にはケーキやクッキーを並べて食べたりしている。🤭👍


他に見た絵で気に入ったのはコレ。
雪の中にも、天気の良い日はこんな風に影が見える。
雪の表面の波に、木の影が波打って、とてもリアリティを感じる。


スキー場でリフトの上から見た景色に良く似ている。


美術館は、ところどころにゆっくり座って絵を愉しめる椅子があって嬉しい。
今回も各部屋の真ん中にある、いろんな形の椅子に座っては、心置きなくゆっくりと好きな絵を眺めた。

フィンランドの人達も、芸術を愛する人達が多く、日本人だったらそんな服装はしないなぁと思うような、奇抜と思える服装をしていたり、お祖母ちゃんとお孫さんが一緒に絵を見ていて、下は黒のズボンで上はえんじ色のブラウスを来てお揃いのコーデで来ていることに、ほっこりした。


吹き抜けになっている3階の壁に、プロジェクションマッピングで、アルフレッド・ウィリアム・フィンチの絵が、少しずつ、ゆっくりと変化していて、とても幻想的で素敵だった。


重厚な建物と最新テクノロジーの融合。


こうして私達のフィンランド観光は終わり、最後のランチは1度はその国で食べておきたいマックを選んだ。笑

注文が…、これが意外と難しくて手間取った。😅
自分と等身大くらいの大きなタッチパネルが5つあって、それで一人ひとり入力して注文するのだけれど、食べたいものを選んで最後の支払いの前に、カウンターで引き取るか、テーブルまで運んでもらうか=テーブル番号を入力、のところで手間取ってしまったが、なんとか出来た。

ちなみに、私が食べたのは「ダブルチーズバーガーのセット」で、ほぼ日本のと味は変わらなかった。

ハンバーガーの大きさは同じくらい。
ポテトが日本のより太かった。
(私は日本のみたいに細くてカリカリが好き。😊)
コーラは、日本のLみたいに大きかった。

そしてお値段は多分日本円にして1400円近く。😂
とにかく物価が高いのだ。💦


ホテルで預かってもらっていたスーツケースを引き取り、見慣れたヘルシンキ中央駅ともサヨナラ。
元来た19番ホームでエアポート行きの電車に乗った。

もう慣れたところで、温かい電車の中でちょっと居眠りしてしまったのが、失敗の元だった。😂

え?また無事に帰れないの??
と思ったでしょう。?

ハハ、そうなんですよ~。
この期に及んでまたやっちまった私達。🤣

友達が一駅一駅、停まる度に駅名を確認していたので、安心して居眠りしてしまい、起きてからも彼女が何も言わないので、別段おかしいと感じなかったのだけれど、暫くしてから彼女が、「この電車おかしい。もうかれこれ40分以上経つけど、空港に着かない。」と言い出した。

えっ!?
30分程で着くはずだけど。

と思い、通路の向かい側にいるパソコンを扱っているビジネス・ウーマンに聞いてみたら、「この電車はヘルシンキ駅に向かっているから、次で降りて、反対向きの電車に乗ったらいいわよ」とのこと。

???ヘルシンキ駅から来たんだけど…。
まだ事態を把握出来ないけれど、とにかく次で降りて、周りの人に聞いてみた。

反対側に向かう電車は2種類あって、ひとつは空港へ行くけど、ひとつは行かないから。次のはいかないから、その次のに乗るといいよ。だった。

時間にして15分程だったので、そこまで寒さを感じなかったけれど、何もない0度のホームで待っているだけの時間は長い。

彼女曰く、ずっと見てたから空港に着いたらわかる、だから空港は通っていないと言う。

でも反対向きの電車に乗って着くんだったら、通り過ぎたとしか考えられないんだけど…。
まぁ、寝ていた私には何も言えず、それは黙っておいた。

そして来た電車に乗ったものの、まだ疑心暗鬼な友達は、乗ってる大人の女性に聞いていた。

「あとどのくらいで空港に着きますか?」
「う~ん、多分あと10分くらいだと思うけれど、はっきりはわからない。」

親切なその女性は、自分が降りる時に、「あなたの降りる駅は次だから!」と声をかけてくれた。

そして、実際に着いてみたら、最初に私達がフィンランドに降り立った後、空港の到着口から、地下にずーっと降りた、あの薄暗い寒いホームだった。

彼女は「あれ?通ったかなぁ。?」とまだいぶかし気だったけれど、実際に着いてるし。

「早めに来ることにしておいて良かったね」と、言っておいた。
多分、空港を通ったら、円のようにクルリと逆方向に向くような経路になっているのだろう。


あとはさすがに、順調に帰路に就くことが出来、フィンランドエアーでの機内食と映画を愉しみながら、日本へ帰国した。


*******


こうして、長々と続いた、私と友達のフィンランドの冒険は終わった。
みなさんも長らくお付き合いいただき、誠にありがとうございました。🙇‍♀️


次フィンランドに行くとしたら、夏に行って市場とか海とか見てみたい。😆











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こまろ
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