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資本を集める事による影響を考えよう

前回の記事において法人では、自己資本なのに他人のお金だったりしますが、これはどういうことなのでしょうか?

これは、あなたが事業を始めるにあたって、どうしてもあなた個人のお金では自己資本が足りない、そんな時に友達がお金を出資をしてくれた場合などが該当します。

お金を貸してくれた場合には短期貸付けなどに該当するので注意が必要です。

上記の場合であれば

・ その友達があなたの会社の株主となる

・ 当然、株主としての権利をその友人が持つことになる

・ その出資は基本的に返済の必要はなく、利息を支払わなくて良い
となります。

本記事のタイトルの通り、その影響について考えたいと思います。


株主に自分以外が入るということ

株式会社にとっての最高意思決定機関は「株主総会」です。

株式会社はそもそも出資をした株主のものですから、その株主の多数決で決定される株主総会の決議というのがその会社の最高の決定となるので、他人から自己資本を集めるということは、あなたの法人の意思決定に他人が関わるということを示します。

ポイント

・ 最低でもあなたの持株割合(議決権の割合)を過半数(50%超)としておくこと。

・ 決議事項によっては3分の2以上の賛成、というルールがあるので、できるだけあなたの持株割合(議決権の割合)を3分の2以上としておくこと。

以上のことに、気をつけてください。

出資をしてくれた友人が善意で出資をしてくれていて、あなたの事業に口は出さないというような約束をしていたとしても、万が一の時に拠り所になるのは法律になるのです。

だからこそ出発点での持株比率は非常に重要な決定事項となるのです。

また、あなたの事業が首尾よく利益を出した場合に、株主に対して配当金を支払いますが、この配当金は持株数に応じて支払うことになりますので、他人から出資を受けた場合は、当然その人にも配当金を支払うことになるのです。

返済の必要がないということ

法人の自己資本は誰が出資しようと資本ですので法人はその返済の義務はありません。

したがって買い入れではないので利息はかからず、資金繰の負担がないということになります。

スタートアップの当初はこの資本をどう補うかで事業の難易度が大きく変わってきますので最大の集中力であたってください。

注意点


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