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第17話 向き合うことから「逃げちゃダメだ!」ということを学んだ曲『Beautiful World』By宇多田ヒカルさんの巻

皆様ごきげんよう
誉梓です。
音楽家(作曲·ピアノ演奏·シンガーソングライター)として活動しております。

本日は、宇多田ヒカルさんの『Beautiful World』を歌って新たに気づけた自分の一面についてお話します。

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そもそも、宇多田さんは歌声が美しすぎる。
また、このBeautiful Worldの歌詞も
芯がありつつもどこか儚げで、脆くも美しい。

技術的なことはもちろん訓練しないとできるようにはならないので、これは精進あるのみ!
なので今回は難易度的なことではなく、この歌を歌うことで私が私自身に対して1つ理解を深めたことがあるのでそれを紹介して終わります。

それは
"歌詞に気持ちを乗せて歌うことの難しさ"だ。

勿論歌詞の意味や旋律を理解した上で。

切望や悲しみ、未練……といった感情をこの曲からは強く感じた。
ここで私の苦手なことが分かった。
それは曲の世界に入り込むことだ。

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先生から、「もっと想像してごらん」
と言葉の意味に合う声の表情を表現するよう
促され、
「あ、音楽は技じゃなくて心だった、」
と当たり前の事だけど改めて思い出した。

私はずっとこの現象について、
集中してないからや、技術面ばかり考えてしまっているからだと思っていた。

でも、実際はそうではなく。
真面目に曲の世界に入り込んだら、
入り込みすぎてしまって涙が出てきてしまうから、入り込むのが怖ったのだ。


技術面を意識することで気を紛らわせていたということ、そして、自分の感情を表現することを怖がっていたことに気がついた。

"私は自分と向き合えていないのか?"

そんな考えが頭をよぎった。
いや、過去についた傷はちゃんと向き合って1個1個理由を明確にして答えを出し、自分なりに解決してきたつもりだ。

ただそれは感情を諭すにしては
理屈っぽすぎた
のかもしれない。

思い当たる節はある。ありすぎる……。
大きいのがひとつ。

きっと、
私が1番ショックで苦しかった、
怖い思いをした時に、
私が抱えていた悲しみ や 辛い思い出を
全て押し殺して、誰にも話さず、

すべき時にすべき人々と
涙を共有出来なかったことだと思う。

それが『感情表現』が苦手になった理由だろう。

迷惑もかけたくなかったし。
ショックを受けてる姿も見たくなかったし。
自分で何とかしよう。と変な気遣いをした。
なぜかと言うと、私のことで
負担をかけている自覚があったから。

そして、いつの間にか私は
人に期待することをやめていた。

きっとすべき人々には永遠に話すことは無い、
墓場まで持ってくつもりの
私にとっての大きな出来事。
考え方の変わる瞬間というか。

この時にちゃんと話せてたらまた違う生き方だったのかなぁ〜なんて思ったりもする。
独自に荒治療に荒治療を重ね、
当時の恐怖を克服しようとした結果、
自分を納得させるという方向では自分自身とは向き合ったが、すべき人々とは向き合えなかった。

話してないんだもの、そんなことがあったなんて誰にも気づかれるわけも無く。
それなのに勝手に信頼しにくくなってしまって。

もしこれを読んでる思春期の方がいたら
ちゃんとすべき人々に相談して欲しいなって思う。それが怖くてもね、

これが出来なかったことが
私の後悔でもあり、課題でもある。
「逃げちゃダメ」だったんです。

多感な時期に大きな感情を押し殺してしまったが故に、無意識に涙を見せてはいけないと脳が変な勘違いをして苦手になってしまった『感情表現』。大失敗すぎる。けど、正しいかは分からないけどやっと気づけたことでもある。

本当はちゃんと人と向き合いたいし信頼したい。ちゃんと自分の気持ちを表に出して伝えたい。
それが少しづつでもできるようになったら歌に乗せた時にも伝わるのかな……。


そう、こんな風に、見て見ぬふりをした私の一面を掘り起こしてくれた曲が宇多田ヒカルさんの『Beautiful World』だった。

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いつも誉梓の活動を応援し、見守ってくださる方々ありがとうございます。
どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
誉梓

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